東京・渋谷のHakuju Hallが今年の夏からクラシックギター作品を軸にした「ギター・フェスタ」を始める。25〜27日の第1回はベテランから若手の実力派を集めた「武満徹へのオマージュ」。企画した荘村清志と福田進一は「思い切ったプログラムで日本ギター界の活性化の起爆剤になりたい」と話す。
「カザルスホールが始めた『ヴィオラスペース』がうらやましくて、ギター版をやりたかった」と福田。荘村も「インスピレーション豊かな福田さんとなら楽しいものができると直感した」と応える。
来年以降は、武満のように作曲家を絞ったプログラムや、国内外への楽曲委嘱、若手演奏家の紹介などを考えているという。現代で最も多産な作曲家といわれるブローウェル(キューバ)や、没後100年が近づくタルレガ(スペイン)などの名が挙がった。
今回は毎日、前半がソロ作品。北爪道夫作曲の「青い宇宙の庭〜武満徹の思い出に」の世界初演や、武満と親しかったブローウェルの「悲歌〜武満徹の想(おも)い出に」など。後半は武満による映画作品やビートルズ作品のギター編曲などを紹介する。
荘村は武満作品の初演の経験が多く、思いは強い。
「武満さんのギター曲には美しくて親しみやすいメロディーがちりばめられている。ギターのか弱さにシンパシーを感じたようで、反戦の思いを託した作品などから、繊細な響きを通して弱者への共感が聞こえてくるよう」
出演は荘村、福田のほか、若手の松尾俊介や鈴木大介。カウンターテナーの米良美一、フルートの高木綾子らが共演。各日5000円。3日間通し券1万2000円。電話03・5478・8700(同ホールチケットセンター)。