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ノーベル文学賞に英の劇作家ハロルド・ピンター氏

2005年10月13日

 スウェーデン・アカデミーは13日、今年のノーベル文学賞を、英国の劇作家、ハロルド・ピンター氏(75)に授与すると発表した。同アカデミーは授賞理由を「日常のおしゃべりに潜む危機を暴き、抑圧された空間に入り込もうとした」と説明した。賞金は1000万スウェーデンクローナ(約1億5000万円)。授賞式は12月10日、ストックホルムで開かれる。

 30年、ロンドン東部のハックニーで、ユダヤ系ポルトガル人の家庭に生まれた。51年から舞台俳優として活動を始め、57年に初の戯曲「部屋」を執筆。アパートの一室の占有権をめぐる3人の争いを描いた59年の「管理人」で、劇作家としての地位を確立した。

 追いつめられた人間を突き放した目で見つめ、乾いた笑いを生む作風で知られ、代表作に「昔の日々」(70年)、「誰もいない国」(74年)がある。地下室で仕事を待つ2人の殺し屋が登場する「料理昇降機」(57年)は、日本でもしばしば上演されている。

 政治的活動にも積極的にかかわり、99年の北大西洋条約機構(NATO)によるユーゴスラビア空爆に抗議。01年のアフガニスタン空爆や03年のイラク開戦に反対の立場を鮮明にし、反戦集会で自作の詩を読むなどした。ブレア英首相を「戦争犯罪人」と呼び、ブッシュ米政権を手厳しく批判。今年2月、劇作からの引退を表明し、イラクからの英軍の撤退を求めるなど政治活動に専念することを明らかにしていた。


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