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二つの都市、異なる流行を発信 07年春夏コレクション

2006年10月24日

 ミラノは未来志向、パリはロマンチック。先月から今月上旬にかけて相次いで開かれた07年春夏コレクションでは、この二つの都市のファッション発信の傾向がこれまでになく大きく異なった。一方で、ウエスト位置の高いAラインのシルエットや、超ミニ、進化したスポーツルックなど共通した要素もあった。

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ジャンポール・ゴルチエ=いずれも大原広和氏撮影

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ジル・サンダー

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フェラガモ

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イヴ・サンローラン

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アンダーカバー

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シャネル

 ミラノは、今回はあえてトレンド作りを強調した。多くのブランドが60年代調の細くとがったラインと、エナメル、メタリックなど光る素材を使った未来感覚の服を打ち出した。

 グッチはそれをより若々しくキュートに、プラダはアフリカ風のエスニックな味付けで表現した。エトロは、映画「スターウォーズ」のテーマ曲などに乗せた「懐かしい未来」を感じさせるスタイル。フェラガモは植物やサファリをモチーフにしながら、上半身は細く、下半身は広がるシルエットで都会的にまとめた。効果的に使ったストライプ柄が、いつもよりスポーティーな印象だった。

 ジル・サンダーは壁も床も真っ白な会場で、目の覚めるような黄色のシャツに紺サテンのスカート、玉虫色に光るスパンコールのスカートに端正な白シャツ。シンプルなアイテムで色と光を味方に付けた。

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 パリでは、ルイ・ヴィトンやアレキサンダー・マックイーン、ヨウジヤマモトらがそろって優雅でロマンチックな服を発表、ミラノとの違いを際立たせた。

 クリスチャン・ディオールは深緑や灰色のエレガントなひざ丈のスーツやドレス、イヴ・サンローランはスミレを敷き詰めた舞台に花と同じ色の軽やかでフェミニンな服を並べた。

 ロエベのホルターネックの清楚(せいそ)なミニドレス、エマニュエル・ウンガロのチョウを主題にした若々しく舞うようなドレスもさらりとエレガントに見えた。

 日本勢では滝沢直己による最後のイッセイ・ミヤケが、「砂漠のバラ」を主題にこれまでの創作の過程と今後の活動への強い意志を示す集大成というべき変化に富んだ力作を披露した。

 すでにパリでも評価を確立しつつあるアンダーカバーが今回は思いっきり優雅なドレスを発表。だが、最後のコサージュコートの花々の一つひとつがよく見るとドクロ。水晶の眼が怪しく輝いていた。

 ヨウイチ・ナガサワは内側にストレッチ素材を張ってバスト下を締めるなどシルエットを補正する機能がついた新鮮なロマンチックスタイル。ベテランのジュンコ・シマダはやや80年代風の味付けだが小粋なスーツ、ユキ・トリイは軽い素材を様々に工夫した、ラインのバランスも絶妙な力作だった。

 もう一方で、特にパリでは、スポーツウエアの要素をエレガントに取り込んだ服が目立った。

 今年でデビュー30周年のジャンポール・ゴルチエは、パーカやトランクスを豪華素材で、ジャージーなどのスポーツ素材をエレガントに仕立てた。

 シャネルもシンプルなスポーツアイテムをシャネルスタイルで表現。ランバンの着心地を重視した服にもスポーツ要素が混じる。ミュウミュウの平面パターンのシャープな服には、無駄をそぎ落としたスポーツマインドが感じ取れた。

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