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藤沢周平の世界

よろずや平四郎活人剣

あらすじ

 神名平四郎、24歳、知行1000石の旗本の子弟。――といっても死んだ父親が晩年に台所女中に産ませたという妾腹の子であるため、生家ではとことん冷遇されている。嫂の里尾だけが心にかけてくれるが、実家の居心地は悪い。道場で知りあった明石半太夫から、友人の北見十蔵と3人で町道場を開かないかという話を持ちかけられ、嬉々として実家を飛び出す。

 ところが、その明石が、道場を開くために平四郎と北見が出資した金を持ち逃げしてしまった。たちまち日々の生計に窮して途方に暮れる平四郎だが、北見の言葉にハタとひらめく。世の中には、自分たちのようにいろいろな揉めごとで悩んでいる人がいるに違いない。持ち前の弁舌とはったりを活かして、揉めごとを仲裁して口銭を稼ごう、と。

作品の舞台を訪ねる

写真東京都千代田区・中央区・墨田区・江東区

 村松町の裏長屋に住む神名平四郎は、西へ行けば北見の住む紺屋町、両国橋を越えて東へ行けば明石の住む本所へと、江戸市中を東へ西へと飛び回る。 [全文を読む]

海坂の食卓

写真風呂吹き大根

 小説のなかの食べ物は、望郷だったり、季節感だったりを感じさせるものである。 [全文を読む]

今号の内容

  • 杉本章子が読む『よろずや平四郎活人剣』
  • 〈再現イラスト〉長屋と旗本屋敷
  • 江戸の民衆と「天保の改革」

2007年01月18日

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