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藤沢周平の世界

義民が駆ける

あらすじ

 大御所徳川家斉は、老中首座水野忠邦を呼び、川越藩松平家の荘内移封を命じた。松平家は家斉の24番目の男子斉省を養子に迎えていた。財政難の川越藩は、大奥を通じて大御所へ取り入り、また御側御用取次の水野忠篤らに賄賂を使い、豊かな荘内への移封を願ったのだ。

 国替えの思惑が露骨すぎると思った水野忠邦は、長岡藩の牧野家を加えた「三方国替え」とすることを提案。荘内藩酒井家に「酒田港の取締り不行届き」という理由をつけ、長岡への国替えを命じる。

 この国替えの沙汰に荘内藩は驚愕した。領知が半分以下になるうえ、取締り不行届きという理由も到底承服できるものではなかった。荘内藩は、世子酒井忠発と江戸留守居役の大山庄太夫を中心に、幕府要人へ幕命撤回の嘆願と贈賄工作を開始する。

作品の舞台を訪ねる

写真山形県鶴岡市/東京都千代田区・台東区ほか

 『義民が駆ける』は天保期に荘内藩で起きた実際の事件をもとにした歴史小説である。 [全文を読む]

海坂の食卓

写真筍の煮物

 ここ庄内は酒の産地である。 [全文を読む]

今号の内容

  • 成田龍一が読む『義民が駆ける』
  • 一揆を描いた「夢の浮橋」
  • 「三方国替え」の背景

2007年04月12日

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