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藤沢周平の世界

漆の実のみのる国

作品の舞台を訪ねる

山形県米沢市

 作品の主人公、上杉治憲(鷹山)は米沢藩第9代藩主として、明和4年(1767)に17歳で家督を継いでから、文政5年(1822)に72歳で亡くなるまで、半世紀余にわたって、藩主および隠居として、米沢藩の改革・再建の支柱であった。藩主時代には参勤で1年おきに江戸に上ったが、35歳で隠居してからはほとんど米沢にいた。米沢にある治憲ゆかりの場所を訪ねる。

写真上杉鷹山像
写真上杉家廟所

米沢城跡に立つ上杉鷹山像
 右手で高く扇子をかざし、左手に書物を持って立つ鷹山の姿は、儒教の教えに基づく改革の方向を象徴するものであろう。現在、旧本丸跡は松が岬公園として整備され、春の桜、秋の紅葉が美しい景観を見せる。園内には、謙信を祀る上杉神社、上杉家ゆかりの宝物を展示する稽照殿などがある。濠には、鷹山が最初に放流し、藩内に養殖を勧めた鯉の姿がある。

上杉家廟所
 元和9年(1623)3月、米沢藩初代藩主の景勝が亡くなったとき、この地で火葬されてから、歴代藩主の廟所となった。中央に上杉家始祖の謙信の廟があり、その廟に向かって右側に偶数代の藩主、左側に奇数代の藩主の廟が並んでいる。鷹山が、養父である先代藩主、重定を焼くのは忍び難いと土葬にしてから、土葬が続いた。謙信の廟屋は流造りで、各藩主の廟屋は、火葬の場合は入母屋造り、土葬の場合は宝形造りだが、いずれも簡素な造作で装飾はない。写真左端が鷹山の廟屋。

2007年06月07日

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