内山武夫 前京都国立近代美術館長
友禅(ゆうぜん)は友禅染の略で、防染糊(ぼうせんのり)を駆使して多彩な絵画的意匠を染め出す技法。友禅の名は、京都の知恩院(ちおんいん)門前に住み、元禄年間(一六八八〜一七〇四年)頃、扇絵(おうぎえ)で人気を得ていた宮崎友禅斎(みやざきゆうぜんさい)に由来し、その扇絵を小袖(こそで)の意匠に応用したとされる。技法的には江戸中期までの染めの様々な技法を総合したものといえ、以来今日に至るまで改良を重ねるとともに、時代の好みに応じて意匠を変遷させてきた。発祥の地、京都のほか、金沢や、近代以降は東京でも独自の友禅染が展開されてきた。
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森口華弘
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福田喜重
- ◆森口華弘(もりぐち・かこう)
1967年認定 1909.12.10−
滋賀県生まれ。三代中川華邨に師事し京友禅を修業。さらに四条派の疋田芳沼に日本画を学び、1939年独立。濃淡暈(ぼか)しや糸目糊、堰出(せきだし)などの伝統技法に加え、薪糊(まきのり)技法などを駆使して、菊や梅などのモチーフを現代感覚で表現。
- ◆福田喜重(ふくだ・きじゅう)
1997年認定 1932.9.26−
父・福田喜三郎について伝統的な繍技を習得。刺繍のみで文様を表現する素繍(すぬい)のほか、摺箔(すりはく)を併用する繍箔(ぬいはく)も手がける。生地の選択や地染めなども制作し、グラデーションを生かした配色で空間を意識した文様構成を行う。
2006年07月04日
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