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週刊人間国宝
芸能 歌舞伎(3)

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今週のわざ立役のいろいろ

山田庄一 元国立劇場理事

 17世紀初頭、出雲(いずも)の阿国(おくに)によって創始された「かぶき踊り」は、それに続く遊女歌舞伎、若衆(わかしゅ)歌舞伎が、風紀を乱すとの理由で相次いで禁止されたあと、1653年(承応二)に、物真似狂言(ものまねきょうげん)尽くし(写実的なドラマ)を主とすることを条件に野郎歌舞伎として許可された。その結果、女性の役も男性が演じることになり、役者は立役(たちやく・男役)と女方に分化した。当初はすべて一幕物(ひとまくもの)で内容も単純だったから一括して立役と呼んでいた。ときに道化方(どうけがた)だけ区分することがあったのは、能楽における狂言方に準じたもので、阿国歌舞伎の猿若(さるわか・道化役)と同じである。 [全文を読む]

今週紹介の人間国宝十七代目 中村勘三郎 / 初代 松本白鸚 / 二代目 中村又五郎

もっと知るために

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【劇場・本・DVD】

【劇場】
旧金毘羅大芝居(金丸座)  1835年(天保6)に建築された現存する日本最古の芝居小屋。 戦後、閉場していたが、1984年(昭和59)に二代目中村吉右衛門、二代目澤村藤十郎、五代目中村勘九郎(現・十八代目中村勘三郎)が訪れたのを機に、85年に「四国こんぴら歌舞伎大芝居」として歌舞伎公演を上演。 [全文を読む]

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【伝統を学ぶ】

 路地を歩けば、どこからともなく三味線の音が流れてくる。 そんなふうに、ほんの少し前まで長唄は、日常の中に溶け込んでいた。 [全文を読む]

今週の人間国宝名鑑

◆十七代目 中村勘三郎(なかむら・かんざぶろう)

1975年認定 1909.7.29−1988.4.16

三代目中村歌六の三男に生まれる。岳父の六代目尾上菊五郎を崇拝し、その芸風の延長線上に自らの芸境を築いた。1950年十七代目中村勘三郎を襲名。重厚な役、軽妙洒脱な役など広い芸域をもった。80年文化勲章を受章。

◆初代 松本白鸚(まつもと・はくおう)

1975年認定 1910.7.7−1982.1.11

七代目松本幸四郎の次男として生まれ、初代中村吉右衛門のもとで薫陶を受け技術を習得。時代物にすぐれ、重厚な芸風をもつ。1949年『勧進帳』の弁慶で八代目松本幸四郎を襲名。81年松本白鸚を名乗る。同年文化勲章を受章。

◆二代目 中村又五郎(なかむら・またごろう)

1997年認定 1914.7.21−

初代中村吉右衛門のもとで修行をつづけ、六代目尾上菊五郎らにも指導を受け、1921年二代目中村又五郎を襲名。長年にわたりすぐれた演技をみせ、とくにふけ役に演技の冴えをみせ、幹部俳優たちから絶大な信頼を得る。

2006年09月05日

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