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週刊人間国宝
芸能 歌舞伎(5)

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今週のわざ新歌舞伎と裏方

山田庄一 元国立劇場理事

 明治維新で西欧の近代文明が流入すると、江戸時代の現代劇であった歌舞伎は、急速に古典化の道をたどる。これに抵抗しようと九代目市川團十郎(いちかわ・だんじゅうろう)が、福地桜痴(ふくち・おうち)らの協力を得て演劇改良を試み、旧来の荒唐無稽(こうとうむけい)を排する「活歴(かつれき)」を標榜したが、表面的な是正のみで演劇としての内容は平板、空虚、むしろ古典に劣った。一方で1880年代末になると、自由民権思想に乗じた川上音二郎(かわかみ・おとじろう)らが壮士芝居(そうししばい)を旗揚げ、やがて新しい演劇運動に発展、旧派(歌舞伎)に対する新派として大衆の人気を集めるようになった。 [全文を読む]

今週紹介の人間国宝市川寿海 / 八代目 坂東三津五郎 / 五代目 中村富十郎

もっと知るために

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伝統歌舞伎保存会(1965年指定・1977年一部改正)

歌舞伎をリード・指導していく役者・演奏者・作者たちの団体
 社団法人伝統歌舞伎保存会(四代目中村雀右衛門〔なかむら・じゃくえもん〕会長)は、技芸優秀と認められた舞台経験二十年以上の歌舞伎俳優、歌舞伎音楽演奏家(長唄、鳴物、竹本)、狂言作者ら169人(2006年6月現在)で構成。 1965年(昭和40)に重要無形文化財「歌舞伎」(総合認定)保持者に認定された。 [全文を読む]

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【劇場・本・DVD】

【劇場】
大阪松竹座  1923年(大正12)、日本初の洋式劇場として誕生。 正面の大アーチが特徴的なネオ・ルネサンス様式の建築は、大阪の顔として親しまれてきた。 [全文を読む]

今週の人間国宝名鑑

◆市川寿海(いちかわ・じゅかい)

1960年認定 1886.7.12−1971.4.3

東京・日本橋の職人の家に生まれ、修業ののち戦後の関西歌舞伎を支えた。長老的存在ながら若々しい明快なせりふと型の美しさをみせた。1949年大阪歌舞伎座で市川寿海を襲名。『源平布引滝(げんぺいぬのびきのたき)』の実盛などに本領を発揮。

◆八代目 坂東三津五郎(ばんどう・みつごろう)

1973年認定 1906.10.19−1975.1.16

歌舞伎舞踊の名人といわれた父・七代目坂東三津五郎の薫陶を受け、1913ねん初舞台を踏む。立役(たちやく)として重きをなし、とりわけ実悪の重要な役どころの演技にすぐれ、ふけ役にも冴えをみせた。62年八代目坂東三津五郎を襲名。

◆五代目 中村富十郎(なかむら・とみじゅうろう)

1994年認定 1929.6.4−

四代目中村富十郎の子として生まれ、大阪中座で初舞台。名女方の父の薫陶を受けて女方の修業を積むが、1949年から立役(たちやく)にも芸域を広げ、花形役者に。72年五代目中村富十郎を襲名。のち的確な演技力で東京を中心に活躍。

2006年10月10日

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