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週刊人間国宝

工芸技術 染織(10)

麻織物

内山武夫 前京都国立近代美術館長

 麻は亜麻(リネン)、大麻(たいま)、苧麻(ちょま)(「からむし」ともいう)、その変種のラミー、黄麻(おうま)(ジュート)などの総称であるが、大麻はアサ科の一年草、苧麻はイラクサ科の多年草、黄麻はシナノキ科の一年草とそれぞれ別種の植物である。これらの植物の草皮(そうひ)繊維の糸で織ったものを麻織物という。 [全文を読む]

保持団体 越後上布・小千谷縮布技術保存協会/保持団体 本場結城紬技術保持会/保持団体 重要無形文化財 久留米絣技術保持者会

もっと知るために

写真【伝統を学ぶ】

 卓上織り機の綜絖(そうこう)に経糸(たていと)をかけていく。 綜絖とは経糸を順序正しく並べ、また緯(よこ)糸を通す隙間をつくる用具だ。 [全文を読む]

写真【ゆかりの場所と施設】

鈴木牧之(すずき・ぼくし)記念館
 越後の民俗や産業をまとめた『北越雪譜(ほくえつせっぷ)』の著者、牧之の記念館。 牧之やその著書に関する資料のほか、本に描かれた小千谷縮・越後上布についても、工程や作品の展示がある。 [全文を読む]

今週の人間国宝名鑑

◆保持団体 越後上布・小千谷縮布技術保存協会(えちごじょうふ・おぢやちぢみぎじゅつほぞんきょうかい)

1955年指定 1960年一部改正 1976年認定

新潟県の塩沢・小千谷地区に伝承される技術。原料の苧麻を手績みし、地機で織った生地を雪上で晒して作るが、雪が苧麻の繊維に適度な湿気を与え、雪上の晒しが漂白に役立つという、雪国の風土が生んだ。

◆保持団体 本場結城紬技術保持会(ほんばゆうきつむぎぎじゅつほじかい)

1956年指定 1976年認定

茨城県結城市や栃木県小山市を中心に古くから製織された絹織物で、江戸時代初期から結城紬と称される。真綿より手紡ぎされた糸(平結城)で、手くびりによる絣模様を地機で織る技術。絣くびりを中心に各工程の技術者で構成。

◆保持団体 重要無形文化財 久留米絣技術保持者会(じゅうようむけいぶんかざいくるめがすりぎじゅつほじしゃかい)

1957年指定 1976年認定

福岡県久留米市周辺の八女郡などに伝承される。江戸時代末に井上伝が創案したと伝えられる木綿絣で、庶民的で渋い味わいと素朴な美しさをもつ。手くびりによる絣糸を使って、天然藍で染め、投杼の手織機で織る技術。

2007年04月10日

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