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週刊人間国宝

芸能 音楽(5)・組踊

組踊と琉球古典音楽

大城學 国立劇場おきなわ調査養成課長

 組踊(くみおどり)とは、台詞、音楽、所作(しょさ)、舞踊によって構成される歌舞劇であり、首里(しゅり)王府が中国皇帝の使者である冊封使(さっぽうし)を歓待するために、1719年(尚敬(しょうけい)7)、尚敬王の冊封に初演された。創始者は、王府の役人であった玉城朝薫(たまぐすく・ちょうくん)(1684〜1734)。朝薫は、薩摩(さつま)や江戸に公務で出かけ、そこで大和(やまと)芸能を鑑賞し、琉球では中国演劇を鑑賞して造詣を深めた。そして琉球古来の芸能や故事を基礎に、大和芸能や中国演劇にヒントを得て創作したのが組踊である。朝薫は『執心鐘入(しゅうしんかねいり)』『二童敵討(にどうてきうち)』『銘苅子(めかるしー)』『女物狂(おんなものぐるい)』『孝行(こうこう)の巻(まき)』を創作。これらを「朝薫の五番」と称する。 [全文を読む]

島袋正雄/照喜名朝一/宮城能鳳/島袋光史/城間徳太郎

もっと知るために

写真【伝統を学ぶ】

 「遠方からのお客さまが来ているから、軽くカルチャーしてみようか(笑)」  5年に一度の世界ウチナーンチュ大会参加のため、ハワイやロサンゼルスから来日した数人の教え子を交え、なごやかな雰囲気のうち、照喜名朝一(てるきな・ちょういち)先生の一声で稽古が始まった。 まず調絃(ちょうげん)のために絃がかき鳴らされ、『早口説(はやくどぅち)』の演奏へ。 [全文を読む]

写真【劇場・本・CD】

【劇場】
国立劇場おきなわ  重要無形文化財の組踊(くみおどり)を始めとする沖縄伝統芸能の保存振興、伝承者の養成、さらに地理的・歴史的な特性を活かしアジア・太平洋地域の交流の拠点となることを目的に2004年(平成16)、沖縄県浦添(うらぞえ)市に開場した。 [全文を読む]

今週の人間国宝名鑑

◆島袋正雄(しまぶくろ・まさお)

2000年認定 1922.9.25−

琉球古典音楽は中国伝来の三線とともに発展し、とりわけ弾きながら歌うのが特色。1951年野村流の宮平三栄に入門し、修業。67年の国立劇場開場記念公演に出演。翌年師範免許を得てのち、後継者養成にも尽くしている。

◆照喜名朝一(てるきな・ちょういち)

2000年認定 1932.4.15−

1957年安冨祖流の宮里春行に師事して本格的に琉球古典音楽を修業、65年師匠免許を受ける。72年の国立劇場主催「第3回琉球芸能公演」に組踊と歌・三線で出演。77年師範免許を受け、数多くの舞台活動を積極的に展開。

◆宮城能鳳(みやぎ・のうほう)

2006年認定 1938.7.30−

幼い頃から琉球古典舞踊の手ほどきを受け、1961年から組踊の名優・宮城能造に師事。琉球古典舞踊の的確な技法をふまえて組踊立方の研鑽に励み、ことに女方として卓越した技法を体得した。琉球舞踊の当代きっての女方である。

◆島袋光史(しまぶくろ・みつふみ)

2003年認定 1920.11.26−2006.1.10

父・島袋光裕らに組踊音楽太鼓の演奏技法を学び、体得。1968年太鼓研究所を開設し、音楽太鼓として高度な技に発展させ、打法を分解して組み立て教本を編んだ。組踊、舞踊、三線も名手で、道具の制作にも長じた。

◆城間徳太郎(しろま・とくたろう)

2005年認定 1933.8.15−

1950年に正式に歌三線を学び、64年真境名由康に組踊音楽歌三線の指導を受ける。研鑽を積み、組踊の展開を充分に配慮して表現し、実力を示す。伝統組踊保存会や沖縄県立芸術大学で後継者養成にも尽力している。

2007年05月30日

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