内山武夫 前京都国立近代美術館長
唐組(からくみ)は奈良時代に中国から渡来したといわれる平組(ひらぐみ)の組紐(くみひも)技法で、平安時代以後、天皇以下文武の官が朝廷の公事(くじ)に着用する束帯(そくたい)の着装時に、腰に太刀(たち)を佩(は)くための飾紐(かざりひも)として用いられるものをいう。色染(いろぞめ)した約300本の絹糸を使い、一本の経糸(たていと)に他の2本の経糸を絡(から)み合わせて帯状に組み上げ、菱形文(ひしがたもん)を表すのが基本である。今日では唐組の需要は減っているが、皇室の御料(ごりょう)「や、伊勢神宮の式年遷宮(しきねんせんぐう)に当たって新調される平緒(ひらお)には欠かせぬ重要な伝統技術である。
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