
伝統歌舞伎保存会(1965年指定・1977年一部改正)

既成者研修
経験の浅い若手俳優を対象にした研修会。毎回、外部の専門家を講師に迎えている。

ワークショップ(1)首都圏の小学生(小学4〜6年生)を対象に歌舞伎の動きを指導。

ワークショップ(2)三味線のお稽古に熱中。

ワークショップ(3)扇子の持ち方を指導。

ワークショップ(4)最後の発表会では『寿曾我対面』を熱演。

(右)『伝統歌舞伎保存会ニュース』保存会会員たちを対象に随時発行している。
(左)『かぶき手帖 2006年版』伝統歌舞伎保存会が、松竹株式会社、日本俳優協会と共同で、毎年発行。全歌舞伎俳優や音楽演奏家、スタッフたちの名鑑や劇場案内など、歌舞伎鑑賞の手引きとして役立つ一冊。1300円(税込み)。
歌舞伎をリード・指導していく役者・演奏者・作者たちの団体
社団法人伝統歌舞伎保存会(四代目中村雀右衛門〔なかむら・じゃくえもん〕会長)は、技芸優秀と認められた舞台経験二十年以上の歌舞伎俳優、歌舞伎音楽演奏家(長唄、鳴物、竹本)、狂言作者ら169人(2006年6月現在)で構成。1965年(昭和40)に重要無形文化財「歌舞伎」(総合認定)保持者に認定された。後継者の指導育成と未来の歌舞伎ファンを育てるべく、児童への歌舞伎普及活動などを行っている。
主軸の新人俳優の養成では、現在三年間のカリキュラムが組まれ、公募による第18期生が研修中だ。また、若手俳優の技芸向上のため、公演終了後の稽古場で行う「既成者研修」と、本公演の舞台や衣裳、小道具を使い、公演中の演目を若手が演じる「研修発表会」を開催している。
2000年度(平成12)から始まった中学生向け「ワークショップ」は翌年から対象を小学生に変更、05年には「小学生のための歌舞伎教室」として、5月から8月まで通算10日間のプログラムが組まれた。
第1回は5月、小学4〜6年生と保護者ら800人が参加し、江戸東京博物館ホールで歌舞伎の魅力に触れるワークショップを行った。6月は、国立劇場で観劇会とバックステージツアーを開催。照明や音響などの舞台効果を見学し、廻り舞台を体験した。
夏休みには、浴衣の着方から始まり、扇子を持っての立ち居振る舞い、義太夫の語りなど、一流の演奏や技術に親しんだ。同時に、児童60人が3班に分かれて、『寿曾我対面(ことぶきそがのたいめん)』を練習し、最終日には衣裳と鬘をつけ、25分ほどの発表会を行った。
事務局長の馬場順(ばば・まさし)さんは、「大半の小学生は、歌舞伎を一度も見たことがなくても、素直に感覚的に受け入れてくれます。また、中学生からは、歌舞伎の音楽は素晴らしいという感想が予想以上に多かったことも意外でした。参加後に、両親と歌舞伎を見に行ったという手紙がよくくるんですよ」と手ごたえを強調した。
こうしたワークショップを、東京以外でも行うのが目標だという。
*社団法人伝統歌舞伎保存会の連絡先:〒102−8656 東京都千代田区隼町4−1 国立劇場内 03−5212−1243
*掲載したデータは、変更されている場合もありますので、直接ご確認ください。
*本・ビデオ・DVDの値段は、本体価格です。
*本は、図書館や古書店を利用する場合のために、品切れや絶版のものも紹介しています。