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週刊人間国宝

もっと知るために

【伝統を学ぶ】

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写真街を歩きながら、神田さんが薀蓄を披露。
写真貨幣博物館では、解説を聞きながら資料を鑑賞。
写真「にんべん」でかつお節の香りを味わう。
写真最後は神田陽司さんの講談を一席。
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 「はい、ここが有名な日本橋。なぜ、ニッポン橋ではなく、ニホン橋というのか、おそらく川に二本の丸太(まるた)でも渡してあったんでしょう。またここは江戸末期、さらし首の刑場でもあった。なんていうとね、皆さんには刺激が強すぎちゃいますかね」

 講談師・神田陽司(かんだ・ようじ)さんの軽妙な口調に思わず顔がほころんでしまうのである。

 お江戸日本橋亭やお江戸上野広小路亭(うえのひろこうじてい)など、都内で寄席(よせ)を主催する永谷(ながたに)商事が企画する「講釈師(こうしゃくし)と一緒に歩く歴史と文化の散歩ラリー」。さまざまなコースがあるなかで、この日は日本橋を起点に神田さんと界隈(かいわい)の老舗(しにせ)を巡り、江戸の伝統に浸りながら締めくくりに講談を寄席で鑑賞するというコースである。

 参加者は総勢数十人。神田さんに連れられて日本橋から一石橋(いっこくばし)まで歩き、まずは最寄りの貨幣博物館に入る。ここでもまた神田さんの蘊蓄(うんちく)が。

 「江戸時代の一両、今に換算していくらだかお分かりですか? 諸説あって学者はなかなかはっきりと言いたがらない。でも私なら言っちゃいます。はい、江戸時代の一両は、今のだいたい10万円。覚えやすいので是非、これを機会に覚えてください」

 その後は寄席までの道すがら、はんぺんとかまぼこの老舗である「神茂(かんも)」や時雨蛤(しぐれはまぐり)が有名な「貝新(かいしん)」、かつお節の老舗「にんべん」、和紙の老舗「小津和紙(おづわし)」など有名店を訪ね、各店の担当者に店の由来や昔ながらの製法を聞き、日本ならではの伝統と文化を堪能して歩く。

 そして、いよいよ最後は、お江戸日本橋亭に入場し、落語や講談を堪能する。真打神田陽司さんが登場するや、散歩ラリーの参加者からも「いよっ、待ってました!」の声がかかる。始まったのは『春日(かすが)の局(つぼね)』の一席。張扇(はりおうぎ)を威勢よく叩(たた)く音と名調子に江戸の粋が香るのであった。

●講釈師と一緒に歩く歴史と文化の散歩ラリー
永谷商事
問い合わせ先
「講釈師と一緒に歩く歴史と文化の散歩ラリー」は、様々なテーマで随時実施されています。問い合わせは永谷商事(0422・21・1796)へ。http://www1.odn.ne.jp/engeijou/sanpo.html

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2007年09月25日

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