竹工芸の魅力は、編組(へんそ)によって作り出される竹の線の美しさ、編み目の変化に富んだ模様が挙げられる。竹は身近な素材として早くから各地で用いられてきたため、数多くの編組技法が発達してきた。縦横とも同じ材料による共組(ともぐみ)物と、縦竹を中心にして別の種類の材料を組み合わせた廻(まわ)し物に大きく分類される。共組物には四(よ)ツ目編み、六(む)ツ目編み、八(や)ツ目編み、網代(あじろ)編みなどがあり、廻し物にはござ目編み、縄目(なわめ)編み、菊(きく)編みなどがある。また、一定の形をとらずに編む乱れ編みなどもあり、種類は非常に多い。こうした竹編組の技法は、1つの技法だけを用いることはまれで、底、胴、口縁(こうえん)など各部分に異なった技法を併用して制作されることが多い。
四ツ目編み 竹編みのもっとも基本的な編み方で、縦と横を同じ太さの竹で編み、上下同じ間隔にして交互に交わるように編む。編み目が正四角形となる。編み目を菱形につくる菱四ツ目などがある。
六ツ目編み 上下の横材に左右斜めの竹を組み合わせ、編み目が六角形となるようにした編み方。かごを編むとによく用いられるので、かご編みともいう。麻(あさ)の葉編みもこの一種。
八ツ目編み 2本組の縦竹と横竹に左右斜めに各1本の竹材を組み合わせる方法。編み目が八角形となる。
網代編み 縦竹と横竹を隙間をあけないよう、互いに密着させて編む技法。編む竹を2本飛ばしたり、3本飛ばしたり、あるいは飛ばす数を数種類使い分けたり、竹の幅を変えたりしていろいろな模様が編み出せる。多くのバリエーションがある。
ござ目編み 太い縦竹を間隔をあけておき、細い横竹を密に編んでいく方法。ござに似ているところからこう呼ばれている。
縄目編み ござ目と同じように、太い縦竹をおき、それに数本の細い横竹を縄を編むように編んでゆく方法。
青海(せいがい)編み、松葉編みなどの技法もこの一種。
菊編み 縦竹を放射状におき、細い廻し竹を縦竹に編んでゆく方法。かごなどの底編みに用いる。