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韓国映画、輸入激減の原因は

2007年02月26日

 昨年、韓国映画は合計208本が2451万ドルで輸出された。これは前年対比で68%も減少したことになる。驚愕に値する数値だ。特に日本への輸出は82.8%も減った。これまで「韓流ブーム」に乗って世界へ進出していた韓国映画に何が起こったのだろうか。急激な輸出減少の原因を三種のキーワードで分析した。

写真最近韓国映画の輸出が急減しつつあり、先行きが懸念される

 【失望】韓流スターのいない作品の興行成績低調

 日本映画界は、韓国映画の興行成績に失望を隠すことができなかった。韓国の「大ヒット」映画の「グエムル〜漢江の怪物」「王の男」「トンマッコルへようこそ」が昨年日本で封切りされたが、観客動員数30万人を超えた映画は1本もなかった。「韓流スターで勝負しない質の高い韓国映画」に対する日本の反応という点でほろ苦い結果となった。

 2005年は58本、2006年には21本が日本に輸出されたが、興行成績はほとんど「全滅」だった。

 チェ・ジウ主演の「連理の枝」の封切り初週でのボックスオフィス10位がその中ではまだましな成績だったといえる。映画の海外輸出代行業者のシネクリックアジアの地上チーム長は「韓流スターファン以外の観客層を確保することができず、映画の主要観客層である20、30代の層の間では韓国映画は韓流ファンの『おばさん部隊』のための映画だという先入観が強まっている」と解説した。

 これまでヒットした映画は「私の頭の中の消しゴム」「4月の雪」「僕の彼女を紹介します」など韓流スターが出演した恋愛もの数本のみ。これらが成功することにより日本の配給会社同士の競争を呼び起こし、韓国の映画会社側も輸出価格が高騰した。

 【違い】広報よりスター依存で失敗

 日本では一映画の広報期間は普通6カ月以上。しかし韓国映画の場合、韓国でのマーケティングのやり方をそのまま踏襲したり、韓流スターに寄り掛かったりしたりなど、準備不足だった。映画振興委員会のキム・ミヒョン政策研究チーム長は「韓国では封切り規模が重要だが、日本ではまだ韓国映画の認知度が高くないので、少ない数のスクリーンで上映しながら口コミでの評判が広がるのを狙わなければならなかった。韓流ブームに乗って日本の大手配給会社が配給を引き受け、スクリーン数をあまりにも多くとったため、コストに結果が追いつかなかった」と見る。「グエムル〜漢江の怪物」と「タイフーン」は約250、「野獣」と「トンマッコルへようこそ」は150スクリーンで封切りされた。日本ではかなりな規模といえる。

 映画にかかわる収入の大部分が劇場で発生する韓国とは異なり、日本では劇場収入が30〜40%で、映画関連キャラクター事業や写真集、DVDなどの付加版権市場が発達している。これらにかかわる複雑な契約に慣れていないことも大きな問題として指摘される。ある関係者は「俳優のプロモーション活動や肖像権を使った付加版権などの問題で、日本の配給会社と韓国のマネージメント会社の間で摩擦がひんぱんに起こっている」と語る。

 【多様性】作家主義の新人監督が絶対不足

 監督の名前の価値を重要視するヨーロッパ市場には、その間、作家主義的な監督の映画が数多く輸出された。

 フランスの場合、2005年に11本が封切りされたが、キム・ギドク監督の映画「受取り人不明」「うつせみ」「弓」の3本が同じような時期に封切られて出血競争となったりもした。ドイツ、イタリア、イギリスではキム・ギドク監督の「春夏秋冬そして春」が、フランスではイム・グォンテク監督の「酔画仙」が韓国映画で最高ヒットとなった。

 しかし、最近の韓国映画は、変化する芸術映画市場の流れに乗ることができなかった。

 アジア映画に注がれてきた関心が東欧に移っていく傾向があることに加え、2006年には大きな国際映画祭での受賞の知らせもなかった。映画振興委員会のキム・ヒョンジョン研究員は、「海外では、キム・ギドク、ホン・サンス、パク・チャヌク、キム・ジウンなどに続く次世代の作家主義的監督が待ち望まれている」として「韓国映画界の内部で提起されている映画の多様性という問題は結局、輸出にも影響を及ぼすだろう」と分析した。

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