現在位置:asahi.com>文化・芸能>芸能>映画> 記事 かやぶき職人の足跡たどる映画、22日から広島で公開2007年09月13日19時37分 「芸州流」「芸州屋根屋」などと呼ばれ、県内外に足跡を残した広島のかやぶき職人の実像を追ったドキュメンタリー映画が22日から広島市内で公開される。高齢化や過疎によって急速に姿を消しつつある「日本の原風景」の記録を通じ、スタッフらは「現代の私たちの暮らしを考えるきっかけにしてほしい」と呼びかけている。
映画のタイトルは「藝州(げいしゅう)かやぶき紀行」。映像作家の青原さとしさん(45)=広島市安佐南区=が、写真展などを通じてかやぶき民家の保存を訴えている「西中国茅葺(かやぶ)き民家保存研究会」などの協力のもと、約2年かけて完成させた。 映画では、東広島市志和堀地区のかやぶき職人・石井元春さんが行った屋根ふき替え作業の様子を軸に、遠くは九州や京都、滋賀まで出稼ぎに出たという職人の姿を、現役の職人やかやぶき民家に暮らす人々の証言を織り交ぜて描く。熊野町や東広島市などに残るかやぶき民家のたたずまいや農村の四季の移ろいも描かれている。画面に登場する住民らは、生き生きと語っている。 同研究会代表の上田進さん(58)=東広島市=によると、現在、文化財を除く県内のかやぶき民家は105棟程度。最近は、持ち主の高齢化などで「ものすごい速度で姿を消している」という。 青原さんは「かやぶき民家を取り巻く農村の暮らしは、人の営みの原点。広島にも、九州や関西に足跡を残したかやぶき職人がいるということを知るとともに、消費社会を生きる私たちが失ったものについて考えてほしい」と話す。 映画は22〜28日に広島市中区本通の「シネツイン1(本通り)」で公開。前売り券は一般1000円で、デオデオ本店などで発売される。問い合わせはシネツイン1(082・241・7711)へ。 また、映画の公開に先立って、広島市中区大手町1丁目の県民文化センターで、西中国地方のかやぶき民家の写真や模型などが展示されている。21日まで。 PR情報この記事の関連情報 |