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ベネチア映画祭30日開幕 コンペ部門、日本からは2作品

2006年08月29日

 イタリアのベネチア国際映画祭が30日に始まる。最高賞の金獅子賞を競うコンペティション部門は計21作品で、すべて世界初公開。これは同映画祭にとって戦後初のことという。日本からは今敏監督のアニメ「パプリカ」と大友克洋監督「蟲師(むしし)」の2本が入っている。

 「パプリカ」は筒井康隆の小説が原作。心の病を抱えた人の夢に入り込み、治療を加える機器がある。それが盗まれ、研究者の夢や無意識が狂わされる。過去と現在、夢と現実、意識と無意識の時空を横断する。今監督が「パーフェクトブルー」「千年女優」でも見せた、得意の展開だ。

 「蟲師」は人気コミックの実写化。不可視の生命体「蟲」を寄せ付けてしまう主人公(オダギリジョー)が怪奇現象の謎を追う。「AKIRA」「スチームボーイ」などのコミック、アニメで知られる大友監督の、「ワールド・アパートメント・ホラー」以来の実写作品になる。

 映画祭の開幕を飾る、米国のブライアン・デ・パルマ監督「ブラック・ダリア」もコンペ作品。ロサンゼルスを舞台に暗黒小説を書くジェイムズ・エルロイの小説が原作だ。

 他にロバート・ケネディ暗殺が題材の群像劇「ボビー」、ダイアナ妃の事故死の報を聞いたエリザベス女王を描く「ザ・クイーン」などが話題作と言えそう。「二十四時間の情事」のアラン・レネ監督(フランス)、94年に「愛情萬歳」で金獅子賞を受けたツァイ・ミンリャン監督(台湾)らも自作を持ってくる。

 コンペ部門各賞は最終日の9日夜(日本時間10日未明)に発表。審査委員長はカトリーヌ・ドヌーブ、審査員は「オールド・ボーイ」などの韓国のパク・チャヌク監督らが務める。

 コンペ外で上映される日本作品は押井守監督「立喰師(たちぐいし)列伝」、青山真治監督「こおろぎ」、宮崎吾朗監督「ゲド戦記」、黒沢清監督「叫(さけび)」がある。

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