映画で考える家族のあり方 「紀子の食卓」上映中
2006年10月11日
女子高生54人が集団で列車に飛び込んで――。衝撃の事件から家族のあり方を考える園子温監督の映画「紀子の食卓」が東京・新宿のケイズシネマで上映中だ。02年の自作「自殺サークル」を掘り下げる試み。園監督は「主人公の親の世代が理想とする家族観は崩壊した。世代間の断絶の、すき間のようなものを撮りたかった」と話す。
 園子温監督
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高校生の紀子(吹石一恵)は、あるサイトでクミコ(つぐみ)を知り、家を出てクミコが運営する「レンタル家族」の一員となる。妹も姉を追い、母は自殺し、父(光石研)が娘たちを捜しに出る。「ネット社会は進化でなく深化し、閉じた中で深くなっている」。そこで紀子らは新しいつながりを見つけ、「絵に描いた」家族像を求めた親は破滅する。
画面は思いがけず明るく、マイク真木の「バラが咲いた」が繰り返し流れる。「うそでも幸せに見えさえすればいいという家族観は本末転倒。ちぐはぐな明るさ、場面転換で違和感を出し、父の目指す世界の虚構を暗示した」という。
「レンタル家族」の方が愛情深く見える場面も。「ニュートラルに緩い関係でつながる新しい家族のきずながあればいいのでは」
順次各地で。
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