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「シャーロットのおくりもの」監督・主役インタビュー

2006年12月18日

 「友情や、生と死について考えて」。世界で読み継がれている児童文学の傑作「シャーロットのおくりもの」が映画化され、23日から日本で公開される。子ブタとクモのシャーロット、心優しい少女がおりなす奇蹟と友情の物語を、実写とCGを組み合わせて描いた作品。ジュリア・ロバーツ、ロバート・レッドフォードら豪華声優陣でも話題になっている。日本公開を前に来日したゲイリー・ウィニック監督(45)と主演のダコタ・ファニングさん(12)に作品への思いなどを聞いた。

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「シャーロットのおくりもの」の一場面

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ゲイリー・ウィニック監督

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主演のダコタ・ファニングさん

 《ゲイリー・ウィニック監督》

 ――「シャーロットのおくりもの」を映画化したきっかけは。

 「サーティーン・ラブ・サーティ」という作品を撮り終えた後、パラマウントから、次回作はどんな作品を撮りたいか? という話があったんです。そこで「シャーロットのおくりもの」を考えていると伝えました。自分も子どもの頃に読んで感銘を受けたし、今になってもう一度読んでみると、友情というテーマが強く心に訴えかけてきたんです。

 ――「シャーロットのおくりもの」を最初に読んだのはいつ頃ですか。

 8歳か9歳頃だと思いますが、学校の授業でこの本を読みました。最近、子どもたちとふれ合う機会がありましたが、みんなこの絵本のことを知っていたので、今の子どもたちも同じ年齢ぐらいでみんな読んでいるのだと思います。

 ――言葉を大切にした作品だと思いますが、劇中に登場する好きな言葉は何ですか。

 映画の中でも、普段の生活でも同じ言葉ですが、humble(控えめ、謙虚)という言葉が出てきます。その言葉は作品の中ではウィルバーを助けますが、普段でも様々な面で、助けてくれるものだと思います。

 ――魅力的な声優をそろえた作品ですが、配役に注意したことはありますか。

 それぞれのキャラクターに特徴があると思います。ウィルバーは純粋ですし、シャーロットは母性を感じさせます。牛は辛いことを告げる立場で、羊は規律を重んじるキャラクターです。声優の中ではネズミのテンプルトンを演じたスティーブ・ブシェミはとてもいい人ですが、テンプルトンが持っているちょっと悪役っぽい部分を声で表現できるので、そういったマッチングに気をつけました。

 ――ダコタ・ファニングの演技はいかがですか。

 どの映画に出てもすごく自然で、本当にそういう子がいると思わせる演技を見せてくれるし、彼女を通して、映画の世界に入り込めるんです。そういうつながりや絆を持てる女優だと思います。

 ――生と死を扱っていますが、注意した点はありますか。

 原作の中でも大きなテーマだと思います。そして、子供たちにとっては最初に生と死を考えるきっかけになっていると思います。ドラマチックな部分ではありますけど、極力意識せずに、自然に描きました。

 ――日本の観客にメッセージをお願いします。

 「シャーロットのおくりもの」をぜひ楽しんでください。友情について、また人種差別や生と死についてなど、色々なテーマを含んでいますし、最終的には人間性の豊かさを描いています。人間性とはいっても、作品中では動物ばかり登場していますけどね。(笑)

 《ダコタ・ファニングさん》

 ――原作は知っていましたか。

 はい、もちろん。この絵本は大好きで、何度も読んでいます。読むたびに、いろいろな発見があるんですよね。

 ――完成した作品を見ての感想を教えてください。

 想像以上に素敵な作品に仕上がっていました。原作に忠実に映像化して欲しいと思っていましたが、ゲイリー監督はそれをしてくれたなーって感じです。私も見て、泣いて笑って楽しい気分になったし、いろいろな感情がわき上がってきました。本当に素晴らしい感動作です。

 ――動物との撮影はどうでしたか。

 今まで、ブタや羊のことって、全然知らなかったけど、この作品で沢山のことを知りました。動物は大好きで、家では犬と馬を飼っています。

 ――言葉を大切にした作品だと思いますが、劇中に登場する好きな言葉は何ですか。

 原作に書かれていて、最後にサム・シェパードのナレーションでも流れますが、「すごく文章が上手くて、そして真の友達、この両方を兼ね備えている人にはなかなか出会わない。でも、シャーロットはその両方だった。」という言葉があります。子どもの頃読んだときは、面白い文章だなーと思って笑っていましたが、今読んでみると、すごく深い言葉だなーって感じがします。

 ――日本の観客にメッセージをお願いします。

 「シャーロットのおくりもの」をぜひ楽しんでください。そして何かを感じとってください。原作を読んだ人には、期待通りの作品に仕上がっていればいいなーと願っていますし、皆さんが楽しんで頂ければ、とても素敵ですね。メリークリスマス、そして良いお年を。

    ◇

〈映画あらすじ〉牧場の娘ファーン(ダコタ・ファニング)は子ブタにウィルバーという名前をつけ、自分で育てることにした。しかし「春に生まれた子ブタは雪を見ることが出来ない」運命だった。そんな言葉におびえるウィルバーを励ましたのが、クモのシャーロット(声:ジュリア・ロバーツ。吹き替え版は鶴田真由)。「私が守ってあげる」──シャーロットは母親のような愛情でウィルバーに語りかける。そしてシャーロットは、たとえ自らの命を縮めることになっても、ウィルバーとの約束を果たそうとするのだった……。

 原作「シャーロットのおくりもの」は1952年、「ニューヨーカー」誌の元記者、E・B・ホワイトによって書かれた。児童文学の世界に「生と死」を初めて取り上げたファンタジーの古典で、世界で4500万人に読まれロングセラーになっている。その豊かな言葉、細やかな自然観察をもとにした描写、ユーモアを含んだ生き生きとした語り口は高く評価され、英語を学ぶ人達の教材にもなっている。アメリカでは「シャーロットのおくりもの」は子どもが読むべき本として有名で、教科書にも登場する。

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