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「硫黄島の手紙」欧州プレミア上映 ベルリン国際映画祭

2007年02月15日

 18日まで開催中の第57回ベルリン国際映画祭で現地11日夜、クリント・イーストウッド監督の「硫黄島からの手紙」の欧州プレミア上映があった。監督とともに渡辺謙、二宮和也、伊原剛志も出席、満場の観客に迎えられた。

 オスカー候補の話題作とあって、上映前の記者会見は通路も立ち見で埋まる盛況ぶり。一行が登壇すると拍手と大歓声がわいた。

 イーストウッド監督には、日本側の視点で戦争を描いた理由や方法を問う質問が集中した。「(硫黄島戦を米国側から描いた)『父親たちの星条旗』を準備しながら、島を守る側にどんな人々がいたのか興味を持ったのが発端」と監督。「映画を作っている最中は、理由などいちいち考えない。ヒラリーの言葉ではないが『そこに映画があるからだ』」と語った。

 イラク戦争への批判を込めたのかという質問には「関係ない」と応じたが、「現実を無視して戦争映画は撮れない。戦争礼賛ではなく、いつの時代にも通じる戦争の無意味さを伝えたかった」と付け加えた。

 また渡辺は「日本の学校では現代史を十分教えていない。この映画がそのいい機会になればうれしい」と語った。

 今回の映画祭は、日本映画が長編コンペティション部門の選からもれたが、他部門では開幕を飾った。パノラマ部門の「武士の一分」は檀れいと桃井かおり、ベルリナーレ・スペシャル部門の「さくらん」では主演の土屋アンナが、いずれも着物姿で公式上映に登場。真冬の祭典を華やかに彩った。

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