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野球特訓し迫力の映像 映画「バッテリー」

2007年03月12日15時59分

 野球に込めた中学生の思いを描いた映画「バッテリー」が10日に公開された。あさのあつこのベストセラー小説を、滝田洋二郎が監督。周囲にとけ込めない主人公が、家庭や学校で摩擦を起こしながらも野球を通して人間関係を築いていく物語だ。

 舞台は岡山県の中学校。並はずれた速球を投げる原田巧(林遣都)は自信家の1年生。球威にほれ込んだ永倉豪(山田健太)は捕手としてバッテリーを組む。巧は監督の管理野球に反発、先輩や友人とも衝突を繰り返す。そんな巧を豪は受け止めていこうとする。

 林と山田は共にオーディションで選ばれた。2人とも中学野球の経験者で、林は二塁手、山田は捕手だった。「ものすごい速球を投げる才能を持ちながら精神的にもろいアンバランスな巧と、明るくすべてを受け入れる豪をイメージして選んだ」と滝田監督。

 滝田監督は林に、撮影前の2カ月間、投球フォームを中心に練習を積むように指示した。林は決められた練習をこなし、土曜日曜はリハーサルに臨んだ。「中学時代より激しいトレーニングだった。滝田監督に『松坂投手のようになれ』といわれたので、試合を見に行き、雑誌に載った松坂選手の写真を見て頭からつま先まで参考にした」と振り返る。

 強豪中学チームとの試合で巧が投げるシーンでは、ボールが豪のミットに収まるまでをワンカットで撮影した。「ここで迫力ある映像が撮れなかったら、説得力が無くなる。トレーニングの成果が出た」と滝田監督は満足そうに語る。

 家庭の問題も描かれる。病弱な弟に愛情が向かい、巧に冷たい母。野球に無関心な父。だが、祖父は巧を温かく見守り、弟は巧を慕う。「原作の世界観を損なわないようにした」と滝田監督。「巧はわがままで不器用だが、野球に向かって真っすぐ進んでいく。信じたものから逃げずに生きていくのは格好いい。そんな純粋な姿を伝えたかった」

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