現在位置:asahi.com>文化・芸能>芸能>映画> 記事 輝く還暦ロッキー 「ロッキー・ザ・ファイナル」公開中2007年04月22日11時40分 シルベスター・スタローンが監督・主演したシリーズ第6作「ロッキー・ザ・ファイナル」が公開中だ。第1作から約30年。「還暦」を迎えたロッキーは再びリングに立ち、ヘビー級王者に挑む。 「ロッキー」第1作が全米で公開されたのは76年。大ヒットにより、無名だったスタローンは一躍大スターになった。 世界最強といわれたヘビー級王者モハメド・アリに善戦したチャック・ウェプナーの試合に感動したスタローンは、脚本を3日で書き上げ、製作会社に売り込んだという。 挑戦者の代役としてヘビー級王者アポロと対戦する三流ボクサー・ロッキーは、さえない日々からの脱出を賭け、勝ち目のないリングに上る。パンチを浴び続けながら、闘い抜くロッキー。最後に人生を取り戻すその姿は、ベトナム戦争に敗れた当時の米国社会にとって、アメリカンドリームの復活ともいえ、熱狂的に支持された。 製作費100万ドルの低予算映画は、米国だけで興収1億ドルを超える大ヒット作になり、アカデミー作品賞、監督賞を受賞した。DVDも発売中だ。 以後のシリーズで、ロッキーは、次々現れる強敵を相手に「負けては勝つ」を繰り返す。とはいえ、マンネリ化は否めず、17年前の前作「ロッキー5」で誰もが完結したと思っていた。だが本人いわく「落ち目になった」自身の再起も期して、シリーズ復活をずっと構想していたのだという。 今回の「ザ・ファイナル」は、原点に返ったような内容だ。引退しイタリア料理店を経営しているロッキーは、現役王者の挑発をきっかけにリングへ戻ることを決意する。生卵の一気飲み、「肉のサンドバッグ」乱れ打ちといったおなじみの特訓シーンも登場する。 「この映画のテーマは年を取るとチャンスを与えない社会への抵抗だ。自分と同じベビーブーマー世代へのエールでもある」とスタローンは語る。 米国では昨年12月に公開。ロッキーの痛々しい姿が「マゾヒズムに等しいヒロイズム」(ニューヨーク・タイムズ紙)と評されるなど、冷ややかな反応もあり、興行的にもブーム再来には至らなかったようだ。 PR情報 |