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ゴールするまで全力で 「HERO」主演・木村拓哉

2007年09月07日16時15分

 正義を貫く盲目剣士(武士の一分)、理想を追う青年実業家(華麗なる一族)……。スクリーンに、テレビに、ヒーローを演じ続けている。

 文字通りの「HERO」映画版(8日公開)では、型破りな検事を演じる。独自の視点で事件に向き合う久利生公平。傷害致死事件に贈収賄疑惑が絡み、無罪獲得数日本一の弁護士や大物国会議員と対決する。

 自身にとってのヒーローとは何か。「思い浮かべるのはスーパーマンのような特別な力や能力をもった存在ではなく、生身、等身大の存在」という。

 01年の連続ドラマに始まり、06年のスペシャルを経て、映画になった。完成披露試写会で見た観客の顔が忘れられない。「自分たちがやったことに点数はつけられないが、見終わった人たちは満点だった。こういうものだっけ映画って、と改めて思えて。言葉にしづらいが、めちゃくちゃうれしかった」

 さて、映画で完結なのか。

 「一対一の関係なら久利生を演じるのはもう十分。でも、仲間の存在がないと久利生は存在できない。この話のキャラクターたちで考えたらゼンゼン面白いし、魅力もある」。今回も、微妙な関係の事務官雨宮(松たか子)ら同僚検事、事務官ら仲間の協力が大きなカギになる。

 連続ドラマ、スペシャル版とも破格の視聴率をあげてきた。なぜ、これほど久利生検事は人気があるのか? 「空を飛べないからじゃないですか。こう言うと、(香取慎吾主演の)『西遊記』に影響があるといけないので言い方を変えますが」と笑わせておいて、「今の時代に必要なヒーローとは」という問いに、こう答えた。「職種問わず、男女問わず、年齢問わず、その人がもっているものを全力で出せる人」。全力で事件を解決する久利生と仲間たちの姿勢が人の心をとらえるのだろう。

 34歳。木村自身も時代のヒーローとして全力で走っている。「僕はマラソンが大の苦手で、どちらかというと短距離。バーンとなってゴールするまでそのつど全力で走る。今後、100メートルを何本走れるかはわからないが」

 80歳まで走っていけるか?

 「80ですか。山田洋次監督も75歳で走っているんですよね」とまんざらでもなさそう。

 走る気は、「あるよ!」といったところか。

     ◇

 きむら・たくや 72年東京出身。91年SMAPの一員としてCDデビュー。「ラブジェネレーション」「ビューティフルライフ」など多くのテレビドラマに出演。映画の主な出演作は山田洋次監督「武士の一分」やウォン・カーウァイ監督「2046」など。

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