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正月映画「マリと子犬の物語」 船越英一郎が父親役

2007年12月18日15時25分

 「2時間ドラマの帝王」船越英一郎が、正月映画の「マリと子犬の物語」(公開中)で主演している。04年の中越地震で被災した家族と犬の実話を基にした作品。船越は、一家を支える父親を抑えた演技で見せている。

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1月開始のテレビドラマ「未来講師めぐる」では謎の父親役。「久しぶりに振り切った芝居をします」

 新潟県山古志村(現長岡市)に住む石川優一(船越)は村役場の職員。2人の子供と父優造(宇津井健)の4人で暮らしている。そこに、マリという愛犬が加わり、3匹の子犬を産む。そんな折、大地震が村を襲い、優造と娘が家の下敷きに。マリの働きで2人は助けられるが……。

 希望に向かって生きる、というテーマに魅せられたという。

 「自分以外の大切な人のために頑張っている姿がこの作品のすてきなところ。守るべきものがあれば、生きとし生けるものは、どこまでも強くなれるし、その先は必ず希望につながっている。明日は今日よりも元気に過ごせるぞ、という作品に出演したい、が僕のポリシーですから」

 主役は犬と子供たちだと話す。「動物や子供には、『こんな風に芝居を見せてやろう』などといった余計な欲がない。僕もなるべく俳優としての欲を捨て、得意のオーバーアクトを抑えた。自分の武器を封印するというのは結構な冒険。フラストレーションがたまりましたけど」

 47歳。今年デビュー25年を迎え、いろいろな意味で節目になった。

 民放各局の2時間ドラマで主演シリーズを持っており、「2時間ドラマの帝王」と呼ばれているが、今年は、連続ドラマ初主演作となった「その男、副署長 京都河原町署事件ファイル」が好評。映画主演作も「マリと子犬の物語」のほか、大阪を舞台に大学の非常勤講師を演じた「おばちゃんチップス」も公開された。そして俳優だった父英二の死去。

 「ずっと映画にこだわってきたオヤジが逝った年に映画をやらせていただけたことに運命を感じます。まさに『マリと子犬の物語』を撮影している時に逝きましたので。オヤジと旧知の宇津井さんと親子役を演じたこと、僕自身も息子と向き合う役だったこと。なんか思い入れの強い作品になりました」

 自身を亀に例える。「決してウサギの駆け足でここまで来たのではない。亀がぺたぺた歩いてきたような俳優人生でしたし、これからもそれでいい。ここ何年かは亀も駆け足をしてきたので、歩みを元に戻しながら、一日でも長く俳優でいられるというのが今の僕の夢かもしれません」

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