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亡き夫の映画フィルム283巻、子どもたちに届け 富山

2008年04月25日13時34分

 小学校などへの出張映写会で使っていた16ミリ映画フィルム283巻が、公民館などで映画のビデオを上映している富山県黒部市社会福祉協議会宇奈月支所に寄贈された。フィルムは、幼児や子ども向けが中心で、自然や娯楽映画などもある。同支所は「本物のフィルム映画を上映できる」と喜んでいる。

写真小坂さんから寄贈された16ミリフィルム=黒部市社会福祉協議会宇奈月支所

 寄贈したのは、魚津市文化町の小坂陽子さん(76)。フィルムは、一昨年80歳で亡くなった夫の圭吾さんが所有していた。圭吾さんは1958(昭和33)年に中国から引き揚げてきた後、富山市の映画会社に勤めた。約1年後に独立。県東部を中心に小学校や保育園、老人会などで約45年間、出張映写会をしてきた。

 同支所が公民館などで、巡回映画「来て見てヤンバイ映画館」などを開催していることを知った陽子さんが「役立ててほしい」と、2月に寄贈した。16ミリフィルムは、いずれも箱入りで、相当な量があったため、同支所が1カ月以上かけて整理し、データベース化した。

 内訳は「日本昔ばなし」(25巻)「みなしごハッチ」「リボンの騎士」など子ども向けが全体の8割以上の234巻。「立山高原と黒部湖」「蒸気機関車」「日光」「尾瀬」など自然・ドキュメントが21巻。「近視の予防」「食品の正しい選択」など保健・衛生・教育が24巻。「アツカマ氏オヤカマ氏」(森繁久弥、上原謙、小林桂樹出演)「無法松の一生」など娯楽が4巻。

 同支所は、ビデオやDVDの映画約430本を所有しているが、16ミリフィルムの映画は初めて。現在、故障している16ミリ用の映写機を修理し、夏休みなどに、子供向けの上映会を企画している。

 本波隆支所長は「これだけまとまった16ミリフィルムは貴重。映画のだいご味も違うと思うので、上映が楽しみ」と話している。

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