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練りこんで驚きの展開 内田監督「アフタースクール」

2008年05月19日15時47分

 内田けんじ監督の新作映画「アフタースクール」が24日から公開される。3年前の劇場用デビュー作「運命じゃない人」がカンヌ国際映画祭の批評家週間に出品され、高い評価を得た。今回も練りに練った脚本で、探偵と教師の人捜しの物語を、あっと驚く展開に仕立てている。

写真「オセロで端っこ取ったような気持ち良さを感じてもらえたら」と内田けんじ監督

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 母校の中学で働く、人の良い教師神野(大泉洋)のもとに、同級生を名乗る探偵(佐々木蔵之介)が訪ねてくる。探偵は同級生の木村(堺雅人)を捜していた。神野は木村と親友だが行方が分からず、探偵と一緒に捜すことになる……。

 脚本を作り始めたのは約3年前。「全部書き直しただけでも4、5回、何稿書いたかわからない。映画の完成で最終稿ができたみたいなもの」。ファミリーレストランで執筆。「喧噪(けんそう)があるほうが集中できるので」

 自主製作の「WEEKEND BLUES」から「運命じゃない人」、そして今作と、「情報」を共通テーマとしている。

 「最初は、情報をなくした男の話。次が、情報を知らない者同士の関連を上から見た物語。今回は、人の見方というものが情報によってイメージまで変わることを映像で見せたかった。笑っちゃうほど小さい話を、でっかいもので包みたかった」

 佐々木と大泉、堺の3人を始め、常盤貴子、山本圭ら豪華なキャストになった。「前作を映画館でみて、監督の才能に驚き、新作にはぜひ出演したいと思った」と佐々木が言うように、前作の高評価で役者が集まった面もある。

 「僕は本を書く時に役者さんを思い浮かべない。今回は非常に微妙な演技になるので、重いことも軽妙なこともできる方の中から選ばせてもらいました」

 登場人物が物語とともに違う顔を見せていくのが魅力。俳優にはあえて「違和感」を要求したという。

 「やりづらかったと思いますよ。気持ちよく演技するのではなく、『その言葉だけ無表情に言って下さい』とお願いしたように、不協和音を出してもらう必要がありましたから」

 35歳。今作には3年をかけた。次回作はどうなのか?

 「アイデアをいくつか出している段階。ただ次も『バラード』ではなく『ポップソング』を書きたい。今回、時間がかかりすぎたので、次は速く書くのが目標です」

(斉藤勝寿)

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