現在位置:asahi.com>文化・芸能>芸能>音楽> 記事 森の「おふくろさん」JASRAC認めず2007年03月08日09時47分 歌手森進一(59)の代表曲「おふくろさん」をめぐる歌唱禁止騒動で7日、日本音楽著作権協会(JASRAC)が初めて見解を表明した。作詞家川内康範氏(87)の「歌詞に意に反する改変があった」との通知を受け、曲頭にセリフのある“森バージョン”の使用許諾はできないと明言。森にとっては、30年以上も歌ってきたなじみのセリフが、強制封印されるという厳しいジャッジとなった。 「♪いつも心配かけてばかり いけない息子の僕でした 今ではできないことだけど しかってほしいよ もう1度」。30年以上も、森がコンサートなどで情緒たっぷりに歌ってきた冒頭セリフ付きの「おふくろさん」が、ついに封印されることになった。 JASRACはこの日、異例の注意をホームページに掲載。森バージョンの「おふくろさん」を利用すると、「川内氏の有する(著作権法の)同一性保持権の侵害その他の法的責任が生じる恐れがある」として「利用許諾をできません」と宣言した。 騒動は、セリフの入らない「おふくろさん」オリジナルバージョンにも飛び火する。こちらは「従来どおり利用できる」というのが、JASRACの基本的な立場。だが、森の場合は不確定要素がある。 川内氏が「森には自分の作品を一切歌わせない」と明確に訴えているからだ。現在は、森自身が川内作品の歌唱を自粛しているのでこの問題は顕在化していないが、今後「歌いたい」と方針を変えたらどうなるのか。JASRACとしては、川内氏の主張が「正当な理由がなければ、取り扱っている著作物等の利用の許諾を拒んではならない」(著作権等管理事業法)の「正当な理由」に該当するか議論することになるという。議論の行方によっては、オリジナルバージョンの歌唱さえもできなくなる可能性も。森事務所は「正式な連絡がきていないので、コメントできない」とした。 小さな感情や言葉の行き違いなどが積み重なった今回の騒動。著作権者が歌唱禁止を突きつけ、JASRACも認めるという異例の事態にまで発展してしまった。
PR情報 |