現在位置:asahi.com>文化・芸能>芸能>音楽> 記事 クラシック界の重鎮と若手がユニット2008年05月02日15時33分 クラシックの重鎮たちが、仲間とのユニット活動に精を出している。「自由な編成でやりたい曲を」「室内楽ならではの連帯感を」など思いは様々だが、ベテランの柔軟なアイデアが若い世代にも刺激を与えそうだ。 先駆けは、NHK交響楽団のコンサートマスター篠崎史紀が04年から東京・銀座の王子ホールで年2回開く「MAROワールド」。バリトンの宮本益光やオーボエの古部賢一ら旬の若手を招き、軽妙なトークを絡めて盛り上げる。9月公演の前売りも完売だ。 「人間的に面白く、音楽への愛があり、一筋縄でいかないヤツがいい」。若手がキャリアを積みにくくなりつつあるとの思いも背景にある。 「コンクールで競うのがすべてじゃない。サロン的空気の中で色んな演奏家と接し、自らの個性を育てる。そんな芸術の伝承のありようを実現したい」。王子ホール(03・3567・9990)。 東京芸大名誉教授でビオラ奏者の菅沼準二はバイオリンの漆原朝子やピアノの上田晴子ら15人と「東京クライス・アンサンブル」を結成。年2回、東京・代々木公園の白寿ホールで公演する。「ホルン三重奏など変わった編成が多いブラームスの室内楽を全曲やりたい」という菅沼の悲願が「プログラムに応じ、自在にユニットを組めばいい」との発想に結実した。 「第一線の演奏家は互いの気を読むのがうまい。クライス(輪)にふさわしく、楽しく音楽を追究したい」と菅沼。次回は11月9日。ソナーレ・アートオフィス(03・5754・3102)。 「古典派の名曲を広く知ってほしい」と語るのはNHK交響楽団の首席チェリスト木越洋。今年「音楽博物館」というシリーズを東京文化会館で始めた。年9回開く予定。 「管弦楽は皆が同じ方を向き、音響の塊として主張する。それも大切だが、個人の内なる音楽に向き合う時間があってこそ成長できる。一期一会を無邪気に楽しみたい」 次回は25日午後7時。クラリネットの横川晴児とピアノの野平一郎が共演。会館(03・5815・5452)。(吉田純子) PR情報文化・芸能
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