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みずみずしい音の鮮度 ヤン富田が変奏集発売

2008年05月10日14時50分

 スチールドラム奏者であり現代音楽家であり、ポップソングからロック、前衛音楽までのプロデューサー、そして電子楽器の研究家……。経歴を書き連ねるだけで記事が終わりそうなアーティスト、ヤン富田が、自作曲やプロデュース曲の主題を変化させた作品集「Variations・変奏集」を出した。

 「ヤン富田とは何者か、自分でも説明できないんです」とヤンが笑うとおり、作品集の中身も、山本リンダや、小泉今日子との共同作業など、アイドルからアンダーグラウンドまで幅広い。九州のファッションビルで無料配布したCDからの音源、なんてのもある。

 「どんな音楽をしようと、芸術家としての表現衝動に突き動かされていないものはありません。結局、自分が聴きたいものを作ってきた」

 いずれの録音も、まるで昨日録音したように、音の鮮度がみずみずしい。

 「自分の音は、何十回となく聴き返す。そして、少しでも駄目なところ、いやなところは差し替える。そういう部分から曲は腐っていきますからね。10回聴き直してまた元に戻るなんてこともあるんですが、普遍とは、結局そういうものだと思うんです」

 CDの最後、「Forever Yann」は、山本義隆氏の演説のサンプリングから始まる。「最後の責任の取り方が好きだった」というヤンのアイドル、元東大全共闘議長だ。

 3990円(税込み)。ヤンのインタビューや寄稿をまとめた小冊子と、ライブ映像などを収めたDVDがつく。

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