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苦境の夕張、美術館もピンチ 閉館決まると空調ストップ

2006年12月31日

 財政破綻した夕張市の市美術館の収蔵品が、苦境に立たされている。財政再建のため来年3月に閉館予定だが、同館としては作品を地元に残すためにも存続させたい考え。閉館すると温度や湿度の管理ができなくなり作品にカビやゆがみが生じる。美術館側は事業規模を大幅に縮小したうえで存続が図れないか知恵をひねっている。

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収蔵品の絵画を整理する学芸員

 夕張市美術館は79年2月に開館。道内の市立美術館では網走に次ぐ歴史を持つ。収蔵品は絵画、彫像など約1000点で、炭鉱全盛期に市内外の各炭鉱で盛んだった絵画サークルから誕生した炭鉱画家の作品を多く集めているのが特徴だ。

 年間の入館料収入は20〜25万円だが、維持管理費は電気代だけで250万円。運営継続は難しいとされ、購入作品の売却や寄贈品の返還なども検討された。美術館では、売れば数千万円になる可能性もあるとみている。

 だが、美術館側には「市民の文化財産を散逸させたくない」との考えが強く、市民によるNPO法人の設立などで受け入れ先ができるまで、何とか自主管理しようと策を練っている。

 収蔵品の管理には気温22度、湿度50〜60%の空調が最適とされるが、3月の市議会で閉館が確定すると、電気や水道が止まる。美術館では「金のかかる企画をやめ、光熱費支出を作品保存の空調に絞るなどすれば、文化団体などの施設使用料や入館料で維持が可能だ」としている。

 市民の後押しもある。夕張美術協会顧問の比志恵司さん(71)ら3人が始めた美術館存続の署名運動には、地元のほか新道展事務局なども協力。道内の画家、書家ら5500人の署名が集まっている。1月末に市などに提出する予定だ。

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