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白亜紀の大型恐竜の化石発見、本格発掘へ 兵庫

2007年01月04日

 兵庫県の篠山(ささやま)、丹波両市にまたがる「篠山層群」と呼ばれる白亜紀前期(約1億4000万〜1億2000万年前)の地層から、草食恐竜の骨の化石十数点と、肉食恐竜の歯のかけらの化石3点が見つかった。地元の地学愛好家ら2人が昨年夏に一部を発見。同県立人と自然の博物館(同県三田市)が試掘し、3日に発表した。同博物館はさらに化石が埋まっているとみて、今月中旬から本格的な発掘に入る。

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「篠山層群」と呼ばれる地層から見つかった恐竜の化石。左手前は肋骨=3日夜、兵庫県三田市で

 草食恐竜は骨の形状などから、体長十数メートルのティタノサウルス類の可能性が高く、国内最大級という。化石は同じ1頭のものとみられ、保存状態も良いことから、全身に近い化石が出る可能性もあるという。白亜紀前期の草食恐竜の化石は世界的にも少なく、まとまって出れば非常に貴重な資料になる。

 同博物館によると、見つかった草食恐竜の化石は、肋骨(ろっこつ)(長さ約80センチ)1点と血道弓という尾の骨3点(最大約40センチ)、尾の先端の尾椎(びつい)2点、背中の骨にあたる椎骨の破片3点など。化石の状況から、草食恐竜の死体に肉食恐竜がかじりつき、歯が欠け落ちたと考えられる。

 昨年8月、地質調査をしていた足立洌(きよし)さん(63)と村上茂さん(62)=いずれも同県丹波市=が、泥岩層から肋骨などを発見。同博物館が9月に幅7メートル、高さ、奥行き各30センチの範囲で試掘したところ、ほかにも10点余が見つかった。現場保存のため、詳しい場所は明らかにしていない。

 篠山層群は、かつて沼や湖だった地層。国内で最もよく恐竜の化石が発見される手取層群(福井、石川県など)と成り立ちや年代が似ていることから、専門家の間では恐竜の化石が見つかる可能性が高いとみられていた。実際に見つかるのは今回が初めて。

 国内で1頭の恐竜の骨がまとまって発見されたのは、三重県鳥羽市の「鳥羽竜」の例がある。鳥羽竜の化石は地殻変動の影響で変形や欠損が目立つのに対し、今回発見された化石はきわめて保存状態が良いという。

 同博物館の三枝春生研究員は「恐竜の全身化石は世界的にもほとんど例がなく、もしそうなれば、進化を考える上でものすごい資料になる」と話している。化石は6日から21日まで同博物館で展示される。

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