現在位置:asahi.com>文化・芸能>文化>文化一般> 記事 未盗掘の竪穴式石室見つかる 岡山・倉敷の勝負砂古墳2007年03月14日11時38分 岡山県倉敷市真備町下二万(しもにま)の前方後円墳、勝負砂(しょうぶざこ)古墳(全長約42メートル、5世紀後半)で、未盗掘の竪穴式石室(長さ3.5メートル、幅約1.1メートル、高さ約0.7メートル)が見つかった。発掘調査をしている岡山大大学院の松木武彦・助教授らが14日発表した。この時代の古墳で未盗掘の竪穴式石室が見つかるのは全国的にまれ。形式不明の鏡1枚や鉄製馬具一式などの副葬品が見つかっており、まだ土に埋まっているものも含め、埋葬された位置のままで残っている可能性が高い。当時の埋葬儀礼の解明につながる第一級の史料になりそうだ。
石室は後円部の地表から約3.5メートル掘り下げたところで発見。8枚ある蓋(ふた)石のうち1枚が割れて落ち込んでいるほかは完全な姿を保ち、壁面はベンガラとみられる顔料で彩色されている。 蓋石が落ちた際に流れ込んだとみられる土砂で床面の半分近くが覆われ、今後、新たな副葬品が見つかる可能性が高い。築造年代は、一緒に出土した鉄製のよろい(横矧(よこはぎ)板鋲(いたびょう)留短甲(どめたんこう))などから推定した。 副葬品は、見つかった状態のままで掘り出しておらず、土やさびを取り除いていないので詳細は不明だが、鏡や馬具、よろいの他に鉄製のやじり、木や革、漆塗り製品もある。馬具には一部青銅製とみられる部品もある。 勝負砂古墳は倉敷市北部の田園地帯にあり、近くに40〜60メートル前後の前方後円墳が2基あるなど、古墳の集積地として地元では知られていた。岡山大が01年から、実態解明を目的に周囲の古墳とともに断続的に発掘調査をしている。今回の調査は2月に始まり、6月ごろまで続ける。4月にも現地説明会を開く予定にしている。 PR情報この記事の関連情報 |