現在位置:asahi.com>文化・芸能>文化>文化一般> 記事

玉砂利の石室に埋葬3度 未盗掘墓、大刀や馬具も 出雲

2007年03月24日03時11分

 島根県出雲市文化財課は23日、同市国富町の中村1号墳(6世紀後半)の横穴式石室(長さ約9.4メートル、幅約2メートル、高さ約2メートル)が、埋葬を3回繰り返されながらも未盗掘だったことを確認した、と発表した。未盗掘の古墳は珍しい。玉砂利が丁寧に敷き詰められた石室内は、有力豪族の古墳に見られる前室と玄室に分かれた構造。長さ約1メートルの装飾大刀のほか、馬具や須恵器など多数の副葬品も出土した。同課は「当時の埋葬状況を解明する重要な資料」としている。

写真手前が石室の前室、奥が玄室=島根県出雲市国富町で、同市文化財課提供

 古墳は02年に砂防工事現場で発見された。円墳か前方後円墳とみられ、墳丘の長さは30メートル以上と推定される。当時、周辺を治めた豪族の墓らしい。06年7月に本格的な調査が始まり、天井部に開けた穴から調査員が中に入って調べている。

 出入り口は、多数のブロック状の石が高さ2メートル、奥行き6メートルにわたり積み上げられ、ふさがれていた。積み上げられた石の段差から、最初の埋葬後、さらに2回埋葬があったと推定される。玄室の石棺のふたは3枚に割れ、裏返しに折り重なるように置かれていた。追葬時に石棺のふたが動かされた可能性が高い。

 大刀は玄室と前室にそれぞれ立て掛けられていた。須恵器54点、馬具約25点なども見つかった。

PR情報

このページのトップに戻る