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フタバアオイ献上の葵使、140年ぶり復活 上賀茂神社

2007年04月14日11時12分

 京都三大祭りの一つ、葵祭で知られる上賀茂神社(京都市北区)で、境内に自生していたフタバアオイを徳川家に献上した使者「葵使(あおいつかい)」が15日、神社と地元の若者らの手で140年ぶりに復活する。同神社は1年前からフタバアオイの復活に取り組んでおり、その試みが若い世代を動かした。3日間かけて家康をまつる静岡市の久能山東照宮に奉納する。

写真奉書紙を巻いたフタバアオイの模型を前に話す村松晃男さん(右)と山上紘太朗さん=京都市北区の上賀茂神社で

 葵使は1610年、家康の命で駿府城に献上したのが始まりとされ、大政奉還(1867年)まで続いた。旧暦3月13日ごろ、神事の後、葵を辛櫃(から・びつ)に入れて同神社を出発。上質のものを選んで「葵桶(おけ)」に移し、奉書紙を巻いて4月1日に徳川家に献上したという。

 環境の変化などで境内からほとんど姿を消したフタバアオイを復活させるため、同神社は昨年から地元小学校や地域住民に苗を育ててもらい、境内に移植する取り組みを始めた。

 地域の活動をもっと広めようと、同神社と地元の18〜30歳の奉仕団体「京都紫野ローターアクトクラブ」が協力、葵使を復活することになった。

 15日午前11時、京都市立上賀茂小学校で、約8センチほどの葉をつけたフタバアオイを採取。2〜3株ずつ直径約20センチの鉢二つに移し、奉書紙でくるむ。午後1時に同神社で神事の後、狩衣(かりぎぬ)姿の若者がフタバアオイの入った辛櫃と一緒に約1キロを練り歩く。16日に車で静岡へ行き、家康の命日の17日に家康をまつる静岡市の久能山東照宮に奉納するという。

 同クラブの山上紘太朗会長(29)は「若者も伝統行事に関心を持ち、地域を元気にできれば」。同神社権禰宜の村松晃男さんは「フタバアオイや葵使の復活で地域との交流をさらに深め、後世まで伝えていきたい」と話している。

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