現在位置:asahi.com>文化・芸能>文化>文化一般> 記事 仁徳天皇陵など、世界遺産申請へ2007年05月01日15時13分 世界最大級の墳墓、仁徳天皇陵を含む百舌鳥(もず)古墳群(堺市)と、応神天皇陵などの古市(ふるいち)古墳群(大阪府藤井寺、羽曳野両市)について、大阪府などは今秋、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産登録に向けた国内候補地リスト入りを文化庁に申請する方針を決めた。それぞれ単独で世界遺産をめざす動きがあったが、同庁が両古墳群を一体の文化遺産として登録することを提案。大阪が誇る歴史遺産の行方に、地元の期待が高まる。
府などによると、堺市が百舌鳥古墳群の世界遺産登録をめざし、06年から有識者会議を開催。府も参加して07年の候補地リスト申請を計画していた。だが、文化庁が06年末、「複数の文化遺産で申請した方が登録の可能性が高い」と打診。大型の前方後円墳が相次いで造られた同じ古墳時代中期で、複数の天皇陵を抱える古市古墳群を含めるよう提案した。 これを受けて、府は関係3市との協議を進め、今年9月の申請期限までに、両古墳群を一つの文化遺産「大阪府の巨大古墳」(仮称)として、文化庁に申請する方針を決定した。今後、文化庁が天皇陵を管理する宮内庁と調整を進める。08年に発表されるリストに入ると、ユネスコ世界遺産委員会の審議にかけられ、認められれば早くて3年後の登録が決まる。 対象となる百舌鳥古墳群の範囲は、ピラミッド、秦の始皇帝陵と並ぶ「世界三大墳墓」と呼ばれる仁徳天皇陵(5世紀、墳丘長486メートル)と周辺47古墳。古市古墳群は国内2位の墳丘長(425メートル)を誇る応神天皇陵(5世紀)を含む古墳50基余。 府などは両古墳群とも、世界文化遺産登録に必要な六つの評価基準のうち、「人類の歴史の重要な段階を物語る建築様式」など、少なくとも四つに適合すると評価している。ただ、世界遺産登録に向けた国の審査基準は、国指定の文化財を基本としているが、古墳群の一部しか史跡指定されていないことから、両古墳群全体を国史跡にできないか検討する。 国内候補地リストにはこれまでに、「飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群」(奈良県)、「富士山」(静岡、山梨両県)など9件が入っている。文化庁の担当者は「現時点でリスト入りは明言できないが、世界遺産登録に向けて期待感を持っている」。府文化財保護課は「文化庁の意向もあり、リスト入りの可能性は高いと考えている。うたい文句の選定や範囲の確定などの調整を急ぎたい」としている。 PR情報 |