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飛鳥美人、乾いて色くすむ 高松塚古墳

2007年05月15日20時53分

 高松塚古墳(奈良県明日香村、7世紀末〜8世紀初め)の石室解体で、文化庁は15日、修理施設に置かれている西壁に描かれた極彩色国宝壁画の女子群像(飛鳥美人)を報道関係者に公開した。1300年前の色彩や描線は残っていたものの、72年の壁画発見当時の飛鳥美人の艶(つや)は消え、全体的に乾いてくすんでいた。絵の上では、修理で使った樹脂の可能性がある白濁も見つかった。

写真保護用のレーヨン紙が外され、全容が現れた西壁の「飛鳥美人」=15日、奈良県明日香村で、文化庁提供

 女子群像は壁画面(縦1.16メートル、横78センチ)の左側、約40センチ四方の範囲で黄色、白、赤、緑の衣服を着た4人の女性が重なるように描かれている。

 しかし、絵はカビなどの影響で全体的に汚れていた。乾燥が進んだこともあってか、特に緑や黄色はくすんでいた。発見時にすでにあったしっくいの剥落(はくらく)も目立った。

 また、赤い衣服などに白濁している部分が見つかった。しっくい剥落防止の接着剤として80年代ごろまで使われたアクリル樹脂の可能性があるという。壁画への影響を懸念して絵には直接使用しなかったとされるが、その「原則」が守られなかったか、別の剥落個所から染み込んだ後に絵の表面から浮き出たともみられる。同庁が原因を調べ、対策を検討する。

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