現在位置:asahi.com>文化・芸能>文化>文化一般> 記事

「世界最古のメロン」が出土

2007年06月01日06時13分

 弥生時代中期の大型環濠(かんごう)集落として知られる滋賀県守山市の国史跡・下之郷遺跡(紀元前2世紀〜同1世紀)で、果皮や果肉が残ったウリ科植物の果実の一部が出土し、DNA鑑定などの結果、遺跡と同時代のメロンと確認された、と市教委が31日発表した。専門家は「中国の遺跡で紀元300年ごろの果皮の出土例があるが、今回はさらに古く、世界最古ではないか」としている。

写真下之郷遺跡から出土した弥生時代のメロンの果実=守山市教委提供

 国史跡の整備に伴う第61次調査で、9重の環濠のうち、最も内側の環濠(幅7メートル、深さ1.8メートル以上)から出土した。果実は約10センチ。果皮は茶色で硬く、果肉は白色で、果実特有の花落ちもあった。

 メロンの種子は各地で出土しているが、果実は初めて。水分を含んだ土に埋もれ、空気が遮断されて残ったとみられる。

 果実を調べた総合地球環境学研究所(京都市)の佐藤洋一郎教授(植物遺伝学)らによると、網目がある欧米由来のネットメロンではなく、大きさから東アジア固有のマクワやシロウリで、栽培していたとみられる。

 DNA鑑定では、ヒョウタンやスイカなど大きく5種に分けられるウリ科のうち、メロンと塩基配列が一致。放射性炭素の年代測定で、紀元前380〜同80年のものと判明した。今後は糖度も調べるという。

 岡山大の加藤鎌司教授(植物育種学)は「下之郷遺跡では過去にもほとんど変色していない葉っぱが出土している。微生物のいない環境に偶然置かれ、腐らずに残ったのだろう」と話している。

 出土したメロンは2、3日に守山市服部町の市立埋蔵文化財センターで展示される。問い合わせは同センター(077・585・4397)へ。

PR情報

このページのトップに戻る