現在位置:asahi.com>文化・芸能>文化>文化一般> 記事 法隆寺の古文書6点発見 内容が確認できるものでは最古2007年07月20日19時39分 大阪府枚方市教委は20日、奈良・法隆寺から散逸していた10〜13世紀(平安〜鎌倉期)の古文書6点が、枚方市内に伝わる三浦家文書の中から新たに見つかったと発表した。古文書数万点が残る東大寺や東寺に比べ、法隆寺所蔵の同時期の文書は100点に満たず、平安期の延長7(929)年の文書は、現存する原本の中で、損傷の激しい天平勝宝9(757)年の文書に次いで古く、内容が確認できるものとしては最古という。
6点とも田畑や家の土地を売買・譲渡した際に土地権利の移動を保証した文書の原本で、土地領有者が保管したもの。同市教委は「法隆寺が所領を拡大して経営、維持されてきたことがうかがえる」としている。 延長7年の「大和国(やまとのくに)平群郡(へぐりぐん)某郷長解(ぼうごうちょうげ)」は横70センチ、縦29センチ。「土地を継承した者が、母の死去で墓を建てるために法隆寺の僧・泰増に土地を売却した」という内容で、郷長から申請された保証に対し、村役人にあたる刀祢(とね)6人が署名し、平群郡司の印が押してある。現在の法隆寺南大門の南西200〜300メートル付近の土地と推定される。 17世紀末から代々医師をしている三浦家に伝わる文書約2700点を、同市教委と阪大大学院が昨年6月から調査していた。 梅村喬・阪大大学院教授(日本古代史)は「6点が一度に見つかったこと自体、大変貴重。国家的保護を失った平安〜鎌倉期に法隆寺がいかに存続してきたか、『苦闘』を明らかにする手がかりになる」と話している。 PR情報 |