現在位置:asahi.com>文化・芸能>文化>文化一般> 記事 司馬遼太郎さんの中学時代の作文発見 後輩に贈る言葉も2007年07月27日19時44分 作家司馬遼太郎さん(1923〜96)が旧制上宮中学時代に書いた作文や後輩に贈る言葉が掲載された校友会雑誌が上宮学園(大阪市)で見つかり、27日、司馬遼太郎記念館(大阪府東大阪市)に寄贈された。作文の題は「物干臺(ものほしだい)に立つて」。確認されている中で最も若い時の文章で、早熟な才能をうかがわせる。
校友会雑誌は5月に上宮学園の図書館で見つかった。「物干臺に立つて」は中学1年だった1936年12月に掲載。「祝日の大国旗がはたはたと風を食つて動いてゐる。そのまはりを赤い弱々しい蜻蛉(とんぼ)が二三匹飛んでゐる」などと、当時大阪市浪速区にあった自宅から眺めた警察署や小学校などの光景を約400字で描写。教師による「素早い観察の中にも無邪気な空想が乗せてある」という評が書かれている。 後輩への言葉は、41年3月に掲載。「希望は天上にあり、実行は脚下にあり 後生須(すべか)らく実行の人たれ」。いずれも本名の福田定一(ていいち)の名で書かれている。 同記念館の上村洋行館長は「まず地に足をつけて物事を眺め、次に全体像を俯瞰(ふかん)する司馬さんの考え方の片鱗(へんりん)が表れている」と話している。10月28日まで同記念館(06・6726・3860)で公開される。 PR情報この記事の関連情報 |