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日本最古の木製仮面 鬼追いのルーツか 奈良・纏向遺跡

2007年09月26日20時33分

 奈良県桜井市の纒向(まきむく)遺跡で、木製の仮面(弥生時代末〜古墳時代初頭、3世紀前半)が出土し、市教委が26日、発表した。古代の木製仮面としては国内最古で、これまでの例を約400年さかのぼる。同じ場所から木製盾の破片や鎌の柄が見つかり、盾などを手に面をつけて踊る呪術師の姿をほうふつとさせる。古代祭祀(さいし)の具体像を知る一級資料で、農耕儀礼や鬼追いのルーツという見方が出ている。

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纒向遺跡から出土した日本最古の木製仮面=26日、奈良県桜井市の市立埋蔵文化財センターで

 宅地造成に伴う発掘で見つかった。3世紀前半ごろの土器とともに、井戸跡(直径1.5メートル、深さ約1.4メートル)に埋もれていた。

 仮面はアカガシ製で、縦26センチ、横21.5センチ、厚さ6ミリ。未使用の鍬(くわ)の刃を転用したと見られ、柄を差し込む穴を口に、柄の支え部分を鼻にしていた。三日月形のまゆを線刻し、周りに赤い顔料がわずかに残っていた。裏側が平らで、顔に固定するひもを通した穴もないため、手に持って使った可能性が高いという。

 鎌の柄(長さ47.5センチ、直径3センチ)と、赤と黒で彩色した盾の破片(モミ製、長さ15センチ、幅2.5センチ)は約40センチ上の土層にあった。仮面より後に井戸へ投げ込まれたらしい。市教委はいずれも同じ祭りで使われたと見ている。

 約5キロ北西にある弥生時代の大集落跡、唐古(からこ)・鍵遺跡(奈良県田原本町)や清水風遺跡(同町・奈良県天理市)では、鳥の服装で両手を挙げたり、盾や武器を持ったりした人物を線刻した土器(弥生時代中期、紀元前1世紀ごろ)が見つかっている。仮面を明確に描いた遺物は見つかっていなかったが、今回の仮面出土で、これらの土器の絵も仮面の人物だった可能性が出てきた。

 これまで木の仮面は7世紀初めごろの神戸市・宅原(えいばら)遺跡のものが最古だった。土製では縄文時代の土偶に仮面らしいものの出土例がある。

 仮面などは10月3日から12月2日まで、桜井市立埋蔵文化財センターで公開される。

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