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不明「重文」オークションに 観光協会が買い戻す

2008年01月30日00時42分

 神戸市北区有馬町の温泉寺で戦国時代に見つかり、二十数年前から行方がわからなくなっていた中世の銅製経箱(きょうばこ)がオークションにかけられているのを同市立博物館の学芸員が見つけ、有馬温泉観光協会が買い戻した。同協会が29日、発表した。中世以前の銅製経箱は全国に九つしか確認されておらず、うち八つが国宝か国の重要文化財に指定されている。同博物館は「今回見つかった経箱も重文級」としている。

写真オークションで買い戻された銅製経箱。内箱には蓮華唐草の文様がある=29日午後、神戸市中央区で

 同博物館などによると、経箱は経典を収めるもので、内箱は縦約27センチ、横約18センチ、高さ約13センチ。外箱は縦約28センチ、横約19センチ、高さ約14センチで、内箱を外箱に入れて保管する。内箱の蓮華唐草(れんげからくさ)などの文様から、南北朝時代〜室町時代前期に作られたとみられる。

 経箱は1528年、温泉寺の地中から掘り出された。埋められた場所を示す文書が本尊頭部から見つかったのがきっかけだった。1983年の同博物館主催の「神戸の文化財」展に出展され、寺に戻されて以降、行方不明になった。紛失の経緯は不明という。

 京都市内で昨年11月にあった美術工芸品のオークションのカタログに、この経箱が最低価格95万円で出品されているのを同博物館の学芸員が見つけ、同観光協会が173万円で落札した。

 室町時代以前の銅製経箱は、滋賀県・比叡山延暦寺や広島県・厳島神社などの所蔵品が有名。2月14〜24日、同市北区の「太閤の湯殿館」で公開される。

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