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国宝・玉虫厨子を再現 羽3万6千枚使用の「平成版」も

2008年03月02日03時03分

 飛鳥時代の工芸の最高傑作とされる法隆寺(奈良県斑鳩(いかるが)町)の国宝・玉虫厨子(たまむしのずし)(7世紀、高さ約2.3メートル)を模した2基が完成し、同寺で1日、公開された。岐阜県高山市の造園業中田金太さん(昨年6月死去)が1億円超の私費を投じて03年秋から計画。大工や蒔絵師(まきえし)ら延べ4000人以上がかかわり、2万匹以上の玉虫の羽を活用、鮮やかな緑色の輝きを放っている。

写真公開された復刻版の玉虫厨子(手前)と平成版の玉虫厨子(奥)=1日午後、奈良県斑鳩町の法隆寺で
写真法隆寺で展示されている国宝・玉虫厨子
写真復刻版・玉虫厨子の金具の下で緑色に光る玉虫の羽=1日午後、奈良県斑鳩町の法隆寺で

 1基は「復刻版」として国宝を忠実に再現。宮殿部の透かし彫り金具の下に玉虫の羽6622枚をはり付けた。もう1基は「平成版」。金具の下だけでなく、四つの面に描かれた自己犠牲の教えを説く「捨身飼虎図(しゃしんしこず)」などの仏画にも3万6000枚以上の羽を使って豪華に仕立てた。中田さんは生前、「現代の伝統工芸技術で玉虫厨子をつくってみたい」と語っていたという。法隆寺の大野玄妙管長は「想像以上にあでやかな光。本当に美しい」と喜びを話した。

 20日から同寺である秘宝展で一般公開され、終了後、復刻版は同寺に寄贈され、平成版は茶の湯美術館(高山市)に展示される。

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