現在位置:asahi.com>文化・芸能>文化>文化一般> 記事 抽象画家の白髪一雄さん死去2008年04月10日11時05分 足で描いた油絵で国際的にも高く評価された抽象画家で、前衛美術家集団「具体美術協会」の中心メンバーの一人だった白髪一雄(しらが・かずお)さんが、8日午前、敗血症のため死去した。83歳だった。葬儀は10日午後、家族らで行った。喪主は長男久雄さん。 1924年、兵庫県尼崎市生まれ。旧制中学時代に絵画に興味を持ち、京都市立美術専門学校(現京都市立芸大)日本画科を卒業後、洋画に転じた。 52年ごろから前衛美術に傾倒して「0(ゼロ)会」を結成。床に広げたカンバスの上に絵の具を置き、天井からぶら下がったロープにつかまりながら、裸足で「滑走」するように描く異色の手法を考案し、70歳を超えてもなお、この手法を貫き通した。 55年には「具体美術協会」会員。01年に兵庫県立近代美術館で大規模な回顧展を開いた。絵の具が盛り上がり、のたうつような激しさと、透徹した理性を併せ持った作品で、現在も国際的に最も高く評価される日本人画家の一人だった。 比叡山延暦寺で修行し、天台宗の僧になった異色の人でもあった。
PR情報この記事の関連情報 |