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「源氏物語錦織絵巻」全4巻初の勢ぞろい 京都・相国寺

2008年04月27日10時00分

 西陣織作家で、昨年6月に105歳で亡くなった山口伊太郎さんが心血を注いだ「源氏物語錦織絵巻」全4巻が、27日から相国寺承天閣(しょうこくじじょうてんかく)美術館(京都市上京区)で初めてそろって展示される。26日には、開会式と内覧会があり、有馬頼底・臨済宗相国寺派管長らがテープカット。招待された門川大作・京都市長らが繊細な源氏物語の世界に見入っていた。

写真4巻そろった源氏物語錦織絵巻=京都市、荒元忠彦撮影

 錦織絵巻4巻は、国宝「源氏物語絵巻」に触発され、70年から37年かけて織り上げられた。各巻全長8〜12メートルあり、山口さんの死後、今年3月に完成した4巻目が最も長い。国宝絵巻と同じ構成で、源氏物語の各場面を描いた19枚の絵と、文章をすべて織り込んでいる。

 なかでも、01年の完成までに13年かかった3巻目は、贅沢(ぜいたく)な技術の結晶。輝く白銀色を出すためプラチナ箔(はく)を調製したり、薄く透ける衣を二重構造の織りで表現したり、織物一筋だった山口さんの創意工夫が結集されている。

 息子で、西陣織制作会社を引き継いだ野中明さん(57)は「源氏物語は古来、様々な分野で表現され、日本の工芸技術を発展させた。父も、絵巻のために技術的な実験を繰り返していた」と話す。

 展覧会は、7月6日までの午前10時〜午後5時。入場料一般1千円。問い合わせは遺作展実行委員会(075・491・2595)へ。

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