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開高健の「新刊」 鮮烈な未収録文 1冊に

2008年6月1日11時9分

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写真開高健著『一言半句の戦場』

 作家開高健(1930〜89)の“新刊”『一言半句の戦場――もっと、書いた!もっと、しゃべった!』が刊行された。親交があった編集者らでつくる編集委員会が、全集や単行本に未収録の文章を集め一冊にまとめた。小説家、ルポルタージュ作家、コピーライターなど様々な顔を持った作家のきらめく言葉がちりばめられている。

 「作品中に一言半句、鮮烈な文句があればもう充分だというのが私の説やね。(中略)数万語費して一言半句でいいんだ」。本書で開高は新人の才能についてこう語る。言葉と格闘し、おびただしい鮮烈な「一言半句」を生み出してきた作家の魅力が、590ページの大部の書にみっちりつまっている。

 大江健三郎とのデッドヒートで芥川賞を受賞した58年から89年までの、エッセー、コラム、インタビュー、対談など収録。文学、戦争、女性、釣り、食など縦横無尽に書き尽くし、語り尽くす。親しかった編集者や写真家らが書いた思い出に加え、友人の評論家谷沢永一氏が「開高健の強運」を書き下ろした。立木義浩氏の写真、江島任氏のブックデザインも魅力的。ファンはもちろん、入門書にもなりえる。集英社刊、3360円。

 刊行を記念し、神奈川県茅ケ崎市の「開高健記念館」では「『一言半句の戦場』展」を開催中。金、土、日と祝日に開館。問い合わせは(0467・87・0567)。

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