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狩野永徳の屏風絵か 京都で発見、来秋に公開

2006年09月13日

 織田信長や豊臣秀吉に重用された安土桃山時代を代表する絵師、狩野永徳(1543〜90)の作とみられる屏風(びょうぶ)絵が新たに見つかった。華やかな活躍にもかかわらず、真筆とされる現存作品は10件に満たない天才絵師の実像を明らかにする、貴重な作品として注目される。

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紅葉の下で酒宴を楽しむ武士たち(右隻部分)

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見つかった狩野永徳作とみられる「洛外名所遊楽図屏風」(右隻)

 発見されたのは、4枚折りの屏風が左右1対をなす「洛外名所遊楽図屏風」。平等院などがある宇治川、清凉寺など大堰川(おおいがわ)(桂川)周辺を舞台に、四季の景観に酒宴や農作業、鷹(たか)狩りなど庶民や武士の生活が細密に描写されている。

 狩野博幸同志社大教授(日本美術史)が昨年7月、京都の古美術商のもとにあるのを確認し、調査。作者を示す署名や印章はなかったが、永徳作とされる国宝「洛中洛外図屏風」と図様や筆遣いなどを比較したところ、人物表現や風景表現、はつらつとした色使いなどから「大胆で生き生きとした表現は永徳の作品と断言できる」と判断した。美術史家の辻惟雄(のぶお)東京大名誉教授も「実物を見たが、巧みな人物の描き方などから、永徳作とみてよい」と話している。

 永徳は信長の安土城や秀吉の大坂城、聚楽第(じゅらくだい)の障壁画などを手がけたが、いずれも失われた。大徳寺聚光院の障壁画など、真筆とされる現存作品は10件に満たない。

 20日発行の美術専門誌「國華」(朝日新聞社刊)に論文が発表されるほか、来年秋、京都国立博物館で開催予定の「狩野永徳展」(仮称)で初公開される。

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