ピカソの彫刻をX線や断層撮影で「解剖」 仏で写真公開
2006年09月22日
ピカソの彫刻をエックス線や断層撮影で「解剖」した写真が、フランス国立ピカソ美術館で20日から一般公開された。仏の写真家・造形美術家、グザビエ・ルケジ氏の作。政府公認で裸にされた巨匠の作品は、写真のそばで「そこまでやるか」と苦笑しているかのようだ。
 「小さなフクロウ」(1951年)のエックス線写真=パリのピカソ美術館で
|
ルケジ氏が撮ったのは同美術館などが所蔵する1930〜50年ごろの石膏(せっこう)作品。今年春、修復担当チームの協力を得てエックス線やCTスキャンで撮影した。
青白く輝く約50枚のパネルは、作家の工夫や創作手法の「種明かし」であるとともに「それ自体が医療技術を応用したアート。ピカソ芸術の内面をえぐる作品」(同美術館)となっている。
ふくよかな「女性半身像」(31年)の内部には、針金による「もう一つの作品」が幽霊のように潜んでいた。50年代のフクロウやツルにはクギやネジ、廃材が多用され、大量生産・大量消費・大量廃棄の時代の到来を暗示している。展示は07年1月8日まで。
この記事の関連情報
|
|