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「招かれて大きな喜び」 カフカ賞受賞の村上春樹氏

2006年10月31日

 チェコが生んだ作家フランツ・カフカにちなむフランツ・カフカ賞に決まった作家村上春樹氏(57)への贈呈式が30日、プラハの旧市庁舎ホールで開かれた。賞品・賞金はカフカのブロンズ像と1万ドル(約118万円)。村上氏は陽子夫人と出席した。

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フランツ・カフカ賞を受けるためプラハを訪れ、ルズイニェ空港で取材を受ける村上春樹氏=29日、プラハで、AP

 贈呈式に先立って同市内で地元メディア対象の記者会見に出席した村上氏は「生涯で初めての会見。チェコでは有名だとは思っていなかったので、これほど大勢の人が来て驚いています。ここに招かれているのは大きな喜びです。カフカの作品は『城』をはじめ、たくさんの影響を受けてきました」と話した。

 カフカ賞はフランツ・カフカ協会などの主催で01年に創設され、今年が6回目の選考になる新しい文学賞。1作でもチェコ語で翻訳の出ている作家が対象で世界各国から選ばれた10人の審査員が選考にあたる。村上氏は「海辺のカフカ」の翻訳が20日に発売されたばかりで、「ノルウェイの森」「国境の南、太陽の西」も訳されている。

 記者会見で「村上さんは15歳でカフカを読んだそうですが、ヨーロッパの伝統に貫かれたカフカを日本の15歳はどう感じたのでしょう」と尋ねられ、「こんなに変わった小説があるのかとショックでした。以後も繰り返し読んでいて最も好きな作家の一人。ある意味、私の作家としての出発点でした」と答えた。

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