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太陽の塔、37歳になり精密検査 今春から内部観覧休止

2007年02月09日

 大阪府吹田市の万博記念公園内にある「太陽の塔」が今春から、「精密検査」に入る。修復を念頭に、塔の内部に初めて足場を組んで本格的に調査する。太陽の塔は、1970年の日本万国博覧会を機に造られたが、その約10年後には大屋根も撤去され、今年で「37歳」。風雨が身にしみる年代になっている。

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「太陽の塔」=大阪府吹田市で

 公園を整備する日本万国博覧会記念機構によると、芸術家の故・岡本太郎が制作した太陽の塔は、高さ約65メートルの鉄筋コンクリート製。近くを中国道や名神高速などが通ることもあり、白色の「胴体」は排ガスなどで黒く汚れやすい。92年度には、塔の外側に足場を組んで、汚れを落としたり、タイルをはり替えたり、腕のひび割れを直したり、約2億8000万円をかけて大規模な補修をした。

 しかし近年、内部のコンクリート壁に長さ約50センチの亀裂が1カ所確認されるなど、「体内」にもガタが来始めた。このため、03年から不定期で開いてきた内部観覧を3月末でいったん終了し、どのような修復ができるか、本格的な調査をすることになった。内部観覧は、万博開催40周年となる2010年に再開する予定だ。

 塔の内部には、岡本太郎が生物の進化の過程を表現した、高さ約50メートルの鉄製の造形作品「生命の樹(き)」が今でもある。しかし、極彩色だった蛍光塗料の色あせが進んでいるほか、作品の一部としてワイヤでつり下げられていたクラゲなどの生物模型が落下の恐れから取り外されるなど、万博当時とは様子が随分変わってしまった。このため、演出として用いられていた照明や音響なども含めて、作品の復元がどれだけ可能なのかも調査したい考えだ。

 同機構の平田清・営業企画広報課長(48)は「塔を長く維持するため、“ケガ”が大きくならないうちに、体内も含めて傷んだ個所を修復したい」と話している。

 塔内見学は、名鉄観光サービス梅田支店(06・6311・2168)など、旅行会社を通して申し込める。

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